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1/21コモンズフェスタ2015「まわしよみ新聞のすゝめ~コモンズ・デザインとはなにか?~」を開催いたしました。

1月21日(水)、應典院研修室Bにて「まわしよみ新聞のすゝめ~コモンズ・デザインとはなにか?」を開催いたしました。2年前の應典院コモンズフェスタ2013をきっかけに誕生した「まわしよみ新聞」。この間、発案者の陸奥賢さん(死生観光家)のみならず、様々な人によって日本全国200カ所以上で(あるいは韓国などでも)実践されるワークショップに成長し、2014年11月には書籍『まわしよみ新聞のすゝめ』がクラウドファンディングにより発刊されるなど、大きな展開を見せています。今回は、発案者の陸奥さん自身による「発祥の地」での久しぶりの開催ということで、まわしよみ新聞について改めて振り返る場となりました。

前半は、まわしよみ新聞のワークショップを行いました。持ち寄った大量の新聞の中から、それぞれが気になった記事、おもしろいと感じた記事を切り抜いていき、続くアピールタイムでは、「なぜその記事を切り抜いたのか」その理由をお一人ずつ語っていただきました。今回もピクトグラム、天王寺蕪、仏教関係、アイスランド旅行の広告など、多種多様な話題の記事が登場し、大いに盛り上がりました。最後は、それらの記事を自由に紙面上に再編集し、世界にひとつだけの「2015年1月21日・應典院局・まわしよみ新聞」が誕生しました。

それを受けて後半では、まわしよみ新聞の思想的な部分、コモンズ・デザインとはなにか?ということをめぐって陸奥さんにお話いただきました。マスメディアとソーシャルメディアの中間に位置するまわしよみ新聞は、他者理解、プレゼン力やレイアウト力、メディアリテラシーの向上につながるだけでなく、「はじめて会った人同士が、ともにコモンズ(共有場)を創造していく」という意味において、「既存コミュニティの再生」ではなく「コモンズ新生」のプロジェクトであることに新しさがあると、その根底に流れている思想を語っていただきました。


加えて印象的だったのは、日本の新聞の「匿名記事」が、まわしよみ新聞のワークショップを経ることで「顔が見える記事」に変身するというマジックでした。新聞に対するこれまでのイメージが根本的に変えられる、そんなふしぎな経験をされた方も多かったのではないでしょうか。

参加者それぞれが日頃のメディアとの付き合い方を再考させられる、そんな一日となりました。