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12/24~25 コモンズフェスタ2015「如是我聞VOL.3~是の如く我聞けり~」

12/24〜25にかけて、コモンズフェスタ2015「如是我聞VOL.3~是の如く我聞けり~」を開催致しました。本企画は、24時間トークと銘打ち、企画者の方々が24時間話し続けている場に、いつでも出入りできるというものです。今年のホストは、陸奥賢さん、岸井大輔さん、タカハシ’タカカーン’セイジさん、mizutamaさんの4名でした。
不思議なこの場をつくる陸奥賢さんに、開催後記を綴っていただきましたので、ぜひご一読下さい。

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24時間トークイベントの如是我聞も今年で3回目。自分で企画しておいてなんですが「このプロジェクトは一体、なんなんやろか?」と毎回、自問しながら場に望んでます。やたらと準備は大変で、やってる最中はフラフラになるし、終わってから数日は後遺症で体調もおかしなります。如是我聞が終わって、すぐ眠れるか?というとそうではなくて、トークの刺激で頭が沸騰するようで、逆に2、3日は睡眠が減ります。「ようこんなアホな企画をやっとるな」と我ながら呆れてます。

コモンズフェスタのコモンズというのは「他者と出逢う場」だろうとぼくは規定しています。「他者」という言葉も曖昧模糊な言葉ですが、これはぼくは「語りかけてくる存在」だと読み解きました。つまり、だから如是我聞はトークイベントと銘打ってますが、ぼくは基本的には「聞く場」だと捉えています。
「聴く」という言葉は能動的な漢字です。自分から耳に心を集中させて聴こうとする。対して「如是我聞」の「聞く」とは、門の向こうからやってきます。本人にはそういう意識などないのに、彼方から聞こえてくる。だから「如是我聞」は「聴こうとするとダメ」で「聞こえてくるものを受けとめればいい」とも思ってます。要するに「受動的な対話の場」ということです。そして、こういう「受動的な聞く態度」になるために、24時間という時間が必要なのかも知れません。これだけ長いと、そのうち話をする気力もなくなり、聴く意識も衰弱し、余分な感覚がシャットダウンされて、本当に自分にとって大事な言葉だけが響き、心に飛び込んでくる・・・。
今年もぼくの中に、いろんな言葉が聞こえてきました。この言葉たちを、さて如何にせん?・・・その実践を今年1年かけてやりたいと思ってます。

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