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5/11 D Jung Space Project(プーンティーニー・ディーチャン・プロジェクト)の皆さまがご来山になりました。

2010年よりタイ全国規模で実施されている「青少年の芸術文化活動によるコミュニティ再興プロジェクト」の皆様25名が5月11日にご来山されました。タイ全国区でプロジェクトに参加する団体(タイ国76県のうち、37県に活動団体が分布する)の活動を統括しているのがバンコクにある民間のアートマネジメント団体「ディンソーシー」です。

このプロジェクト名称は、プーンティーは「スペース」、ニーは「この」、そして「ディーチャン」は「いいね!」という意味のタイ語で、すなわち「地域コミュニティの再評価」を意図するものです。creative spaceの創出を通じて、青少年や子どもの全身体的で健全なコミュニケーション機会の提供、青少年リーダーの育成、コミュニティ内の結びつきの強化をめざしていらっしゃるとのこと。同時に、コミュニティ内での活動のみならず、他のコミュニティとの交流、ネットワークの形成も推進していらっしゃる団体で、岩澤孝子北海道教育大学准教授(タイ舞踊・民族音楽学)の引率でお越しになられました。

事務局からは、浄土宗應典院と應典院寺町倶楽部の今までの過程と、2013年から始まった「まちとお寺と幼稚園」のキャンペーンであるキッズ・ミート・アートのことをご紹介いたしました。具体的な話では、身体、絵画、造形、演劇、音楽など、様々な表現の手法に子どもたちが触れ、同化ではなく、異化を大事にしているという部分に興味を持って頂きました。特に、アーティストと子どもがそれぞれの日常を見合う機会となっている点への質問を多く頂戴しました。中世ではお寺の本来機能として、稀人(マレビト)を迎え芸術や各種芸能を奉納する場であることを導入部に、今までの取り組みをスライドや動画を用いてご説明いたしました。

階段にあるお地蔵さんにも目を止めて合掌してくださるなど、仏教国ならではのみなさんの仏教に対する想いと、信仰が基盤にあることの豊かさ、そして、その想いと力がこれからの社会を創るコミュニティアート活動の原動力になっている事を強く感じました。