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2018/6/27 和田見慎太郎:SDNオープンセサミ【第4回】ぽんこつチョップと!番外編!白紙のページにはなんじゃろなぁ レビュー

去る6月27日(水)、應典院舞台芸術祭Space×Drama×Next2018関連企画「SDNオープンセサミ」第4回を開催いたしました。毎月第2・第4水曜日にSDN上演団体が公開稽古やワークショップ、舞台映像の上映会などを企画しています。今回は、学生劇団「同志社小劇場」所属・伊丹想流劇塾マスターコース二期生の和田見慎太郎さんにレビューを執筆していただきました。


ぽんこつチョップさんのSDNオープンセサミ「白紙のページにはなんじゃろなぁ?」にお邪魔してきましたのでレビューをさせていただきます。

京都から阪急電車を乗り継いで1時間ちょっと、18時20分ごろに應典院に着くと参加者の殆どの方はぽんこつチョップの皆さんと面識があるようで、会場である研修室Bの周りで今や遅しと待ち構えていらっしゃいました。

ワークショップの流れとしては本番で踊る予定のダンスの合わせを見学したあと、ついに参加型のワークショップへ。3つのグループに別れてそれぞれランダムで与えられた「誰が・どこで・どうした」を使って三枚の絵本を作り上げました。

今回参加して良かった所は2つ。1つ目は稽古見学をすることで役者さんたちの会話の中のサブカル感や選曲などから絶妙な加減で観劇の参考にできたこと。もっとぽんこつチョップさんのことを知らない人たちにも参加してほしいし、そもそも観劇に来ない人がワークショップに参加するかは置いといて、オープンセサミ自体がもっと関西小劇場界に広まれば観劇人口の少なさの改善につながるのではと自分にも少し感じることができました。

2つ目はワークショップの終わり方。今回のワークショップ、穴の多い文章から絵をおこすことが芝居の作り方に通じる所がある、というのが大雑把に主催側の伝えたいことだと考えたのですがそれを明確な言葉として提示せずあくまで生で起こることを楽しむ。それは結果として自分なりの、ある意味勝手な解釈を加えることができ、個人的には芝居を見てきたような感覚になり、楽しめました。

オープンセサミに行っただけでまだまだ深く知れなかったですが気持ち良い稽古場であったことは間違いありません。キレのあるダンス、明るくエネルギーのある役者、自らも役者として引っ張る演出さんの揃ったぽんこつチョップさんの「白紙のページには」ぜひ皆様足をお運びください。

 

 

和田見慎太郎…京都の学生劇団「同志社小劇場」に所属。伊丹想流劇塾マスターコース二期生。将来はクラゲの浮いている間接照明の家に住みたい。

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和田見慎太郎
(京都の学生劇団「同志社小劇場」所属、伊丹想流劇塾マスターコース二期生)