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1/13 コモンズフェスタ2016「詩の学校~ことばを人生の味方にしよう~」を開催いたしました。

1月13日、コモンズフェスタ2016「詩の学校~ことばを人生の味方にしよう~」を開催いたしました。詩の学校とは、NPO法人こえとこころとことばの部屋(ココルーム)の上田假奈代さんによって、2001年から應典院で定期開催しているプログラムです。今回はコモンズフェスタということで、通常とは会場を変え、應典院の本堂ホールにて行いました。

今回の「ことばを人生の味方にしよう」という副題は、数年前からこのコモンズフェスタ企画の際に使い続けられてきたものです。上田さんは「お寺でじんわりと一緒に過ごすこの場は、まさに詩的な情景で、そうした場を積み上げていく中で、この副題が自然と生まれ定着していきました」と、言葉に思いを重ねられました。

その後は、年始ということで、参加者の方より順々に今年の抱負をお話いただきました。そうして、少し場に馴染んだあとは、「寝転んでください」と上田さんからの投げかけがあり、谷川俊太郎さんの詩集を2冊、参加者で朗読いたしました。一つひとつ言葉を感じながら読まれる声に、参加者の方から肩の力が抜け、その場が和らいでいく様子が表れていました。

朗読のあとは、詩作をするワークショップを行いました。まず、参加者の方々と本日のテーマを決め、今回のテーマは「声」となりました。それから、それぞれに「声」のイメージを絵にしていただき、そのテーマやイメージについて、2人1組になり、お互いをインタビューする形式で進みました。そして、インタビューした内容から詩作を行い、はじめに描いた絵に詩を添えていただきました。

ワークショップは「相手の言葉に照り返す自分を感じてください」と、上田さんの言葉でスタートいたしました。形のないテーマに少し戸惑いながらも、参加者の方々は限られた時間で、思い思いにペアの方のお話を聴く時間といたしました。

できあがった詩は、「一人ひとりに届けるように、身体を開いて、語りかけてください」と上田さんより朗読のコツを教わり、全体に絵を見せていただきながら、個性的な詩をそれぞれにご披露いただきました。

そして、最後に應典院の秋田住職より、高齢になるお母様のお話を交えながら、死に向かい生きていくことについて、お話をいただきました。その後、全員でお念仏を唱え、閉会となりました。

詩という漢字は、言に寺と書きます。お寺で言葉を紡いでいくこの場は、まさに上田さんがおっしゃった通り、詩的な情景なのではないかと、この場の意味を再確認いたしました。