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1/9 コモンズフェスタ2016「表現のたね・歌の景色 〜アサダワタル新著&新譜リリース記念ライブ&トーク〜」を開催いたしました。

1月9日(土)、大蓮寺にてコモンズフェスタ2016「表現のたね・歌の景色 〜アサダワタル新著&新譜リリース記念ライブ&トーク〜」を開催いたしました。日常編集家アサダワタルさんの新著『表現のたね』(モ*クシュラ)と新譜『歌景、記譜、大和川レコード』(路地と暮らし社)のリリースを記念して、トークと音楽を堪能する2時間半の企画となりました。

アサダさんは、肩書きを日常編集家とされています。そして、アサダさんが行っている日常再編集とは、日常を整理して関心を引きだし、その関心を表現に編集しなおすということです。そんなアサダさんの今回出版された著書『表現のたね』には、すべての人が、何気ない日常の中に表現のたねをみつけ出し、表現に対する当事者性を得ることができるようにと願って、いくつかのエピソードが収録されております。

1部は、人間行動学者でミュージシャンの細馬宏通さん(かえるさん)をゲストに迎え、企画者であるアサダさんより、『表現のたね』のエピソードが朗読されました。そこへ録音物の音を重ねたギター演奏や、話題に合わせ選択された歌が、重ねられていきました。
2部は、INDIAN NO ECHO SIGN BINE NO!!の中尾眞佐子さんをゲストに迎え、『歌景、記譜、大和川レコード』の楽曲が披露されました。バイオリンとのセッションを行い、日が暮れてノスタルジックな雰囲気のなかで、1部とはまた違った音楽空間を楽しむことができました。
その後、1部ゲストの細馬さんに再登場していただき、中尾さんの歌い方のお話を手掛かりに、破裂音や言葉の選び方、楽曲と、話題を展開されていきました。

細馬さんからは、即興で「他者の視点に立った」歌がつくられ、この日は大蓮寺のご本尊様から見た風景を歌にしていただき、また、アサダさんからは「1曲という区切りを問い直してみる」という試みから、本来1曲の楽曲を5つに分解し、披露していただきました。
このような、いつも見えている日常風景から視点をずらしていく表現には、参加者の方から「価値をひっくり返されるようなお話でした」「日々の微細なところを感じ、子どもの耳になったようなフレッシュな驚きがありました」などの感想をいただきました。さまざまな表現を体験できた濃厚な時間は、参加者の方たちの懐かしくも新しい感覚を刺激する時間となりました。