イメージ画像

2018/7/17 應典院寺務局:「おてら終活カフェ~美しい人生の仕舞い方~」を開催いたしました。

去る7月17日、應典院で初となる「おてら終活カフェ」を開催いたしました。ゲストに、タレント・女優・美しい人生の仕舞い方プロデューサーの、おちあやこさんをお迎えして「美しい人生の仕舞い方」についてお話いただいたのち、應典院住職と主幹を交えて、終活にまつわる話を深めていきました。また最後には、会場のみなさま同士の意見交換の時間をもち、和気藹藹としながらも、みなさまの大切なお話を聞かせていただける貴重な場となりました。


 

晴れやかな夏空の下、應典院2階・気づきの広場には、30名ほどの方で賑わいました。ゲストに「おはよう朝日です」 レポーターとしても知られる、おちあやこさんをお招きして、「美しい人生の仕舞い方」をテーマにお話を伺いました。タレントや女優としてのお顔もよく知られるおちさんですが、じつは「終活カウンセラー」の資格をお持ちです。そして、”片付けられないこと”に悩む方の相談を200件以上も受けてこられました。

「片付けよう片付けようと思うと、気持ちが萎縮して止まってしまう。それよりも、”自分の人生の見つめ直し”と思って片付けをするといいんじゃないかと思っています」という言葉が印象的でした。ただ物を捨ててきれいにするという観点ではなく、片付けすることを通して、いま生きていることを実感し、大切な人との向き合い方を整えていくということだと感じました。

お話の序盤に、「あなたが亡くなるときには、棺に何を入れてほしいですか?」という質問がありました。参加者から、「子どものへその緒」「主人の写真」などの回答が上がり、みなさん自分がともに生きてきた存在、証のようなものをを思い浮かばれるのだと感じました。
そして、「人生の中で最も必要な何かを、最優先してください。やらなくていいことも決めてください。時間は有限で、私は、時間はいのちだと思っています」おちさんの力強い声が響きました。

後半は、秋田光彦住職と秋田光軌主幹が参加し、おちさんとのトークを行いました。
秋田住職からは、「最期を意識して今をしっかり生きるということは、仏教にも通じる話」とコメントがありました。大蓮寺の生前個人墓「自然(じねん)」の契約相談に来られる方も、話しているうちに、ご自身がお父様やお母様を看取ったときのことを語りはじめる方がとても多いそうです。大切な人とのつながりがあってこそ、私たちはいまを生きていける。そして、時折「しまい」を考えることで、そのようなことを再確認していくことが、よりよく生きるヒントなのだと感じました。

終わりの20分は、参加者同士で、お茶とお菓子をいただきながら歓談するタイムをもちました。みなさま、とても活発にお話され、時間が足りないほど。お寺で初めて会う同士でありながらも、だからこそ話せることもあるのでしょう。みなさまの笑顔に、こちらも元気をいただきました。

人物(五十音順)

おちあやこ
(タレント・女優・美しい人生の仕舞い方プロデューサー)