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10/20 いのちと出会う会 第153回「失意のどん底からの復活」 を開催いたしました。

去る10月20日、百田達人さんをお招きして、いのちの出会う会第153回「失意のどん底からの復活」を應典院研修室Bにて行いました。百田さんは、モモちゃん急便(運送業・不動産業)を営みながら、トーク番組「ぼちぼち行こか~」主宰、傾聴ボランティアなど多岐にわたって活動していらっしゃいます。心に響く巧みな話術に、始終笑いが絶えず、和気藹々とした時間になりました。

百田さんは、離婚によって子どもと離れ、大変苦しい思いをされました。子どもと再会した時に、前妻の父親からの心ない一言に殺意さえ芽生えたこともあったそうです。なんとかその状況から脱するべく、自分を見つめ直す旅をはじめました。元来、寺社仏閣が好きだったこともあってか、聖地と言われる場所や、不思議な力をもつと言われる方々に会いに行きました。日本版サイババに会いに行くと、80歳のサイトウさんというおばあさんだったこともありました。(どうやらアリババもいるそうです・・)また、西国三十三カ所参りや、犬鳴山での100日滝行にも励みました。
この間、勇気づけられる言葉に出会いました。滝の近くに住む100歳になるおばあさんからは、「自分の器を大きくして、愛でいっぱいにして、他人に分けてあげらるようになれ。次に行け!次に行け!」と背中を押されました。また、仕事の後輩からは、「必要な時に必要な人がきっと現れます」と言われ、心が軽くなりました。
ある日、山行の最中、伏見稲荷神社の近くで不思議な体験をしました。猫がたくさんいる中で、一匹だけ狐によく似た生きものがいたそうです。百田さんが見つめていると、その狐が白い光になり、気づくとそこに白い布を顔と頭に巻いた、まるで月光仮面のような男性が立っていました。その男性は、静かに百田さんに近づき、ただじっと話を聴いてくれたそうです。感情も露わに身の上話を吐露する中、ただ静かに聴いてくれる人の存在の有り難みを感じ、自分もこうゆう存在になろうと心に決めました。ずっとこの男性の近くにいたいと思っていた矢先、「明日からここに来たらいかん。あなたは人生を捨てられん。楽しみなさい。」と言われたそうです。

そんな時、いのちと出会う会を主宰していらっしゃる石黒大圓さんと出会い、子どもの餓死や虐待事件について知りました。「自分は会いたくて会いたくてたまらない子どもを、なぜ殺すのだ!」と悲しみがこみあがりました。百田さんを支えているものの中でも“子ども”はたいへん大きな存在であることが伝わりました。

現在は、西川このりさんと一緒に、トーク番組を続けていらっしゃいます。様々なゲストを招き、専門的な話を楽しい話術でお届けしています。当初、殺意すら覚えたあの気持ちは、今は感謝に変わってきているとおっしゃいました。子どものためにできることを今後も勉強していきたいと語ってくださいました。締めくくりとして、「忘れるな、素直な心と感謝の心。」「決断するのは自分。人に依存しては後が辛い。」という金言をいただいて、閉会となりました。