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夏のエンディングセミナー

夏のエンディングセミナー2010

「遺族」をどう支えるか
〜グリーフサポートとしての葬送を考える

2010年7月10日(土)・18日(日)・25日(日)

ゲスト:
井上治代さん(7/10)
橋爪謙一郎さん(7/18)
藤澤克己さん(7/25)

聞き手:
秋田光彦(毎回とも)

主催 大蓮寺エンディングを考える市民の会・應典院寺町倶楽部
共催 浄土宗大蓮寺・應典院
助成 JR西日本あんしん社会財団
協力 NPO法人遺族支え愛ネット・Live on・NPO法人エンディングセンター

◎開催にあたって

年間114万人が亡くなる多死社会は、私たちが多くのグリーフ(死別の悲しみ)を背負う時代でもあります。たいせつな人の死をどう受け入れ、どう送るか〜それは日本人が独自の歴史と文化の中で育んできた、遺族の精神史と重なります。
しかし、少子化が加速して、人と人のつながりが分断し、また孤独死、無縁死も急増する中、死者と遺族の関係にも大きな変化が押し寄せています。そもそも死後の承継者が縮小すれば、「遺族なき供養」という事態も拡大していきます。葬送の分野では、血縁に頼らない永代供養墓が普及しており、首都圏では葬儀をしない「直葬」派が全体の3割を占めるといいます。
墓や葬式、あるいは僧侶という存在は、長い歴史を通して、死別の悲しみを支える作法を伝えてきました。しかし、遺族が急速に変容する今、「葬式仏教」も制度疲労を来し、大きな動揺が窺えます。
遺族を巡り、今何が起きているのか。そして、遺族なき現代にあって、死別の悲しみをどう支え、死者をどのように悼むのか。今回のエンディングセミナーは、3つの視点から「遺族とグリーフサポート」について考えます。

7月10日(土)
「遺族と<墓友>たち」〜「人生の最期」にこだわる仲間たち
<開会14時(閉会16時30分)>

ゲスト:井上治代さん(NPO法人エンディングセンター代表・東洋大学准教授)
(進行:遺族支え愛ネットの出口さん)
(秋田の視点)
早くから日本の家族問題として葬送の研究をされてきた井上さんは、90年代から血縁に代わる新たな結縁型の永代供養墓の普及に努めてきました。とくに、樹木葬や桜葬など、自然志向の永代供養墓は、市民中心の新しい葬送の試みとして、社会的な関心を集めてきました。同時にこれは、従来の寺と檀家という閉じた関係から、NPOが個々の市民を葬送でつなぐ斬新な転回でもありました。「墓友」とは、お墓のコミュニティに生まれる親しい人間関係。そこから、日本の遺族像も徐々に変化していくのかもしれません。人生のエンディングを起点に生まれる、新しい関係づくりを、井上さんに聞きます。
井上さんの新著は、中学生向けに書かれた「より良く死ぬ日のために」。

7月18日(日)
「遺族サポートとお葬式」〜グリーフでつながる
<開会14時(閉会16時)>

ゲスト:橋爪謙一郎さん(株式会社ジーエスアイ代表取締役)

(秋田の視点)
テレビドラマやコミック「死化粧師」のモデルとして知られる橋爪さんは、米国での留学と修行を経て、いち早く「グリーフサポート」を日本に紹介、現在は葬祭業コンサルタントとして活躍しています。数多くの死別を見つめてきた立場から、「死」をきっかけに人間どうしのつながりを再生させようと、葬送の可能性を提起しています。海外体験豊富な橋爪さんは、現代の日本の葬式や供養をどう見るのか。グリーフ・コミュニティという新しい視点から、悲しみの力を語ります。新著に「お父さん、『お葬式は、いらない』っていわないで」(小学館新書)。

7月25日(日)
「自殺遺族と仏教」〜自死問題に取り組む僧侶たち
<開会14時(閉会16時)>

ゲスト:藤澤克己さん(自殺対策に取り組む僧侶の会代表・浄土真宗本願寺派安楽寺副住職)
(秋田の視点)
年間3万人超が亡くなる自死大国日本。経済悪化の影響で、青年や壮年の自殺が増加しているといいます。自殺者の遺族に対し、僧侶には何ができるのか。藤澤さんは、「自殺対策に取り組む僧侶の会」代表として、自死念慮者との手紙相談や自死遺族の分かち合い、追悼法要などを開催してきました。もっとも困難なグリーフサポートの現場では、これまでの布教の立場とは異なる、僧侶のイメージが浮かび上がります。自殺問題を通して、遺族再生と仏教の現在を語ります。

聞き手(各回とも) 秋田光彦

浄土宗僧侶。1955年大阪市生まれ。明治大学文学部演劇学科卒業後、東京の情報誌「ぴあ」に入社し、主に映画祭の企画・宣伝を担当。退社後、映画制作会社を設立、プロデューサー兼脚本家として活躍。1997年に劇場型寺院應典院を再建。以後10年間にわたって、市民、コミュニティ、地域資源のあり方を具体的に提案し、実践しし、市民活動や若者の芸術活動を支援してきた。劇場寺院應典院を拠点として、仏教、アート、まちづくり、コミュニティケアなど、「協働」と「対話」の新しい地域教育にかかわる。2009年度からパドマ幼稚園園長に就任。現在大阪経済大学大学院講師として、「人間共生」を指導する他、上町台地からまちを考える会代表理事、アートミーツケア学会理事、NPO法人コミュニティシネマ大阪理事など活動範囲は幅広い。共著に「地域を活かすつながりのデザイン」(創元社)「Cafe:創造都市大阪への序曲」(法律文化社)「生命と自己」(慶應義塾大学出版会)など。

<事前の準備状況は大蓮寺のブログで紹介!>
http://mitoribito.blogspot.com

◎浄土宗大蓮寺のエンディング奨励事業「自然賞」授賞式を併催!

大蓮寺では、生前個人墓「自然」の会員から寄せられた志納金の一部を、エンディング文化創造に取り組む団体・個人に、活動奨励金として贈呈することとなりました。その第1回受賞者として、長年、新しい葬送文化の普及に努めてこられたエンディングセンター代表・井上治代さんを選定、7月10日、講演の前に、授賞式を執り行います。
大蓮寺では、今後もお寺とNPOの協働事業を積極的に進めてまいります。

開催日

2010年7月10日・18日・25日

場所

應典院本堂ホール(10日)・大蓮寺(18日・25日)

料金

10日:一般1500円(應典院寺町倶楽部会員・学生は1200円)
18日・25日:一般1000円(應典院寺町倶楽部会員・学生は800円)

お申し込み

10日:http://uemachi.cotocoto.jp/event/40689

18日:http://uemachi.cotocoto.jp/event/40690

25日:http://uemachi.cotocoto.jp/event/40691

お問い合わせ

應典院寺町倶楽部
543-0076
大阪市天王寺区下寺町1-1-27
TEL 06-6771-7641
FAX 06-6770-3147
info@outenin.com
http://www.outenin.com