イメージ画像

12月5日、應典院にて「支縁のまちサンガ大阪」の発足集会が開催されました。

12月5日、應典院寺町倶楽部「寺子屋トーク」第60回「利他の取扱説明書」と懇親会に続き、「支縁のまちサンガ大阪」の発足記念集会が應典院本堂ホールで開催されました。まずは発起人代表の川浪剛さんから、設立趣旨や規約についての意見交換がなされました。大きな疑義もなく、無事発足する運びとなりました。

この「支縁のまちサンガ大阪」は、あいりん地区などに住む「社会的困窮者」の方々に対し、一人でも多くが尊厳ある葬送によって旅立てるようにしようという僧侶を中心にしたネットワークです。今後、生前に縁を結んで、お互いに仲間として交流が生まれることを目指して、多彩な活動が展開されていく予定です。とりわけ具体的な活動として、共同墓の設立・運営が検討されています。

発足を確認した後、東京のNPO法人自立生活サポートセンター「もやい」のうてつあきこさんが講演されました。うてつさんは1995年より訪問看護に従事し、2003年に「もやい」のボランティアスタッフに就き、現在は理事の立場にあります。「もやい」は、「年越し派遣村」村長として広く知られている湯浅誠さんが事務局次長を勤めています。

うてつさんの講演では、連帯保証人などアパートなどの入居の際に必要となる手続きの支援などを行う中で、自立とは孤立とは違うことを実感する、といった視点が投げかけられました。いかにして共に支え合う暮らしを実現していくことができるか。今後、「縁」を支える「仲間(サンガ)」の取り組みに期待が高まります。