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2/24〜25、被災障害者支援を考えるフォーラム、本堂ホールにて開催【コモンズフェスタプレイベント】

2月24日から25日まで、NPO法人日常生活支援ネットワーク(パーティーパーティー)の企画運営により、関西から東日本大震災に対する被災障害者の支援を振り返り、今後の展望を考える催しが開催されました。2011年度のコモンズフェスタが東日本大震災をテーマの柱として据えていたこともあり、プレイベントの一環に位置づけ、開催されました。2日間にわたって、多様な視点から、被災、また被災した状況の中における日常生活について深める機会となりました。

24日の夜には「いざというときに、わかってもらいにくいこと。」と題したトークイベントが開催されました。こちらは大阪市社会福祉協議会、大阪ボランティア協会、そして應典院寺町倶楽部から話題提供を1名ずつ担当し、3つのテーブルに分かれて、参加者どうしによる意見交換を進めました。一見、題名こそが「わかりにくい」と思われるかもしれませんが、これは、2日間にわたって追いかけていく「被災障害者」の存在と無関係ではありません。自分に障害がある、ない、そうした自覚を日常抱いているかいないかに関わらず、ある場面においては無意識のうちに作業や仕事や活動が困難となる状況に置かれることがある、このことに想像力をめぐらせていこう、という趣向での開催でした。

25日には「東北⇔関西 被災障害者救援をふりかえる&これから。」と題し、去る11月23日に開催された被災障害者報告会のDVD上映と議論の機会となりました。改めて「あの日」から1年を迎えるにあたり、東北は、また関西では、障害のある方々にどう向き合い、寄り添うことが適切なのか…。まずは映像を見て、個々の人々が抱いた達成感や葛藤を整理し、それをもとに意見交換を重ねました。議論は「ワールドカフェ」形式で進められ、より広い方々の思いが紐解かれていくこととなりました。

なお、2日にわたる本堂ホールでのトークと並行して、2階のロビー「気づきの広場」では展示企画も行われました。天井から吊り下げられたボードには、日々の暮らしの中で思う、文字通りの「つぶやき」記されていました。ある参加者の方は「日々、当たり前と思っていることを、こうして改めて考えてみると、普段、きれいな言葉で語ったり、簡単に済ませてしまおうとしているのでは、と、何か悶々とした気分になった」という感想を残しています。まさかのことを、いつも考える。それがもしものときに、自他の<いのち>を大切にする知恵なのだということを実感する2日間でした。