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3月11日 「イザ!カエルキャラバン!in 下寺町」開催いたしました

3月11日(日)、東日本大震災から1年を迎える日に應典院とパドマ幼稚園にて、こども向けの体験型防災訓練プログラム「イザ!カエルキャラバンin 下寺町」を開催いたしました。NPO法人プラス・アーツによって2006年に神戸でたちあげられたこの企画は、バケツリレーや紙食器づくりなど体験型プログラムを通して、楽しみながら防災の知恵を学べる企画として注目を集めています。
参加者のみなさんは、まずいらなくなったおもちゃを持参、それらを受付にて「カエルポイント」に換算し、会場内に並べられたほかのおもちゃと交換するというしくみ。さらに会場内に設置された、防災訓練プログラムに参加するとさらにポイントをゲットできます。当日は、40名のボランティアさんにも朝早くからご協力いただき、お揃いのバンダナをつけて各担当プログラムについていただきました。

13時、全員参加の防災体操とバケツリレーでスタート。その後、こどもたちはさらにカエルポイントをゲットするために、幼稚園と應典院に設けられた10個の防災プログラムブースへ向かいます。消化器で的あてゲームは常に行列。ボランティアの学生さんも汗をかきながら、水道とブースを往復して水をつめなおす作業をされていました。

途中、14時46分には大蓮寺前にてお焼香台が用意され、参加者のみなさん、スタッフ全員が手をとめて物故者追悼のための黙祷の時間がもたれました。梵鐘が3回鳴り響く中、大人も子どもも手をあわせ、この瞬間同じく手をあわせているであろう多くの日本人とともに祈りの時が共有されたのでした。

不思議なことに、黙祷の後、さきほどまで晴れ渡っていた空が曇りはじめ、小雨が降り始めます。そして、どこからともなく聞こえてきた「涙雨やなぁ。」という一声。突然の雨にバタバタしはじめる会場も、何か神妙な風景にみえはじめ、まだ心の痛みが払拭されない私たちの心情を再確認しあった瞬間でした。

さいごは、雨のため急遽運動場から体育館に場所を移し、おもちゃオークションを開催。一番人気の戦隊ものやポケモンが登場すると、子どもたちの表情は一人前のディーラーに一変。閉会後は、各々抱えきれないほどのおもちゃを抱えて満足気に山門をくぐっていく親子の姿がみられました。
今後もカエルキャラバンは、日本各地、そしてタイやブータンで開催される予定です。