開催予定
第54回寺子屋トーク 「コミュニケーションと<痛み>」
〜他者と出会い・つながる知恵を求めて〜
2008.11.30(日) 13:30〜16:30
(終了後交流会<有料:500円>開催)
「小さいころから『いい子』を演じさせられていたし、騙(だま)すのには慣れてる 悪いね、店員さん」
(2008年6月8日、東京・秋葉原通り魔事件の犯人が犯行直前に掲示板に投稿したことばより)
〜最早、わたしたちは、他者に「演じさせられる」という苦痛を与えている~
「切れる大人」「モンスターペアレント」「KY」あげくは「そんなの関係ねぇ」……このところ、日常会話で使われることばには、コミュニケーションの問題が含まれているとは言えないでしょうか。インターネットをはじめとして、他者と関わる道具が発達すればする程、他者と出会い、関わり、関係を深めていくことが困難になってしまうというのは皮肉なことかもしれません。改めて、わたしたちは、究極的には他者のことなど完全に理解できないという「あきらめ」を抱きながら、しかし他者に思いを馳せて続けなければならないでしょうか。たとえ、その瞬間には快く思わない場合であっても、お互いが心地よい雰囲気に浸ることができるよう、違和感こそを大切にしていく必要がある、とは言えないでしょうか。
第54回寺子屋トークでは、異文化コミュニケーションを専門にする、岩隈美穂さんをメインゲストにお招きします。岩隈先生は、健常者と障がい者との比較研究を通じて、異文化適応においてはカルチャー・ショックが不可欠なものであり、その際には痛みを伴うことを指摘されています。今の時代にこそ考えなければならないコミュニケーションの知恵を岩隈さんの講演から学んだ後、2つの事例報告をいただきながら、現代社会を生きていく上で、いかに支えあい、そこに寄り添うことができるか、会場のみなさんと共に考えます。他者とのコミュニケーションのあり方を考えることで、今一度、<わたし>に向き合う場となることを願っています。
<プログラム>
1部 基調講演
ゲスト:岩隈美穂(京都大学大学院医学研究科准教授)
2部 トークセッション
パネリスト:清水文絵(清水医院・びゅーてぃふるばーちゃんクラブ)
佐野恵一(株式会社旅のお手伝い楽楽代表)
コーディネーター:山口洋典(應典院寺町倶楽部事務局長・應典院主幹・同志社大学大学院総合政策科学 研究科准教授)
*閉会後、ゲストを囲んでワンコイン交流会があります(参加500円)
参加費:1500円(会員・学生1200円)
*学生は受付で学生証をご提示ください。
申込み:ウェブサイト・FAX・電子メールにて應典院寺町倶楽部まで
〒543-0076 大阪市天王寺区下寺町1-1-27
Tel 06-6771-7641 FAX 06-6770-3147
E-mail info@outenin.com
URL http://www.outenin.com
主催:應典院寺町倶楽部
共催:大蓮寺・エンディングを考える市民の会
協力:同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション研究コース
財団法人たんぽぽの家
アートミーツケア学会
<ゲストプロフィール>
●岩隈 美穂(いわすみみほ)(京都大学大学院医学研究科准教授)
社会健康医学系専攻健康管理学講座医学コミュニケーション学准教授。「平均像」ではなく個々の世界観に肉薄する研究を、「当事者から見た世界」から展開する。また、専門家と非専門家をつなぐ役割等に関心を向けている。著書に「障がい者、高齢者とのコミュニケーション」(伊佐雅子編著、『多文化社会と異文化コミュニケーション』、三修社、2007年)、「見る立場から見られる立場へ」(酒井郁子編著、『超リハ学』、文光堂、2005年)など。
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/J/grad_school/introduction/3108/
●清水 文絵(しみずふみえ)(清水医院・びゅーてぃふるばーちゃんクラブ)
2008年3月、同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション研究コース博士前期課程修了。2008年4月より、同コース博士後期課程在学中。修士論文は「地域医療施設を核としたアンチエイジング」。夫が院長を務める診療所の待合室にて実践的研究の一環として、手遊び、数あそび、言葉あそびなどの「脳トレ」を実施。その後、参加者の中から、認知症予防を目的にしたお年寄りたちのボランティア活動組織「BBC(びゅーてぃふる・ばーちゃん・くらぶ)」が設立され、代表を務める。京都市が募集した「はつらつ高齢者仕事お起こし」事業にも採択され、手芸品の制作と販売等に取り組んでいる。
●佐野 恵一(さのけいいち)(株式会社旅のお手伝い楽楽代表)
2008年3月同志社大学経済学部卒業。高齢で歩行困難になった祖母との旅行がきっかけで、「バリアフリー旅行」を実現する会社を学生で起業。「同志社大学第2回ビジネスプランコンテスト」最優秀賞(2004年)、「京都中央信用金庫学生ベンチャーコンテスト」最優秀賞(2006年)、「第9回キャンパスベンチャーグランプリ大阪」ビジネス大賞(2007年)など、多方面から注目を集める。2008年4月より、同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーション研究コース博士前期課程在学中。
http://blog.canpan.info/rakuraku/
開催趣旨
寺子屋トークは、劇場型寺院・應典院を拠点に、多彩な芸術文化活動を推進するアートNPO「應典院寺町倶楽部」が主催する「現代版」の寺子屋活動です。楽しみ、学び、癒しの場として寺院がまちに活かされるよう、生活文化に根ざしたテーマを取り上げています。年間3〜4回の頻度で、主に教育、福祉、アート、宗教、まちづくりなどの実践家や研究者を招き、講演やシンポジウムを実施しています。その他の應典院寺町倶楽部の活動と同様に、多くの団体との協働を通して新しい知の創造と文化の創出を目指していることが特色です。都市、教育、家族、ボランティアなどの幅広いテーマから、参加者相互の出会いと気づきと学びと交流の場として、<こころ>の読み方、感じ方を学んでいただくことを願っています。
開催記録
- 第1回(1997.5.22)
- 「EQのかしこい育て方、教えます」大阪YMCA幹事 金 香百合さん
- 第2回(1997.6.23)
- 「新家族物語・地域から母子を考える」京都大学教授 山崎 高哉さん
- 第3回(1997.7.14)
- 「癒しの時代をひらく」東京工業大学大学院助教授 上田 紀行さん
- 第4回(1997.9.10)
- 「自分自身を大切にする」梅原 昌子さん
- 第5回(1997.10.22)
- 「芸術文化NPO/地域社会再生を考える」メインゲスト:演劇評論家 衛 紀生さん大阪文化団体連合会事務局参与 三好康夫さん関西子ども文化協会 蔦田 夏さん
- 第6回(1997.11.8)
- 「介護のこころを考える」在宅介護ネットワーク、北欧の福祉を学ぶ会代表 西脇 創一さん
- 第7回(1997.12.9)
- 「子どものこころは死んでいるか〜生死を悟るこころを育む〜」京都大学助教授 カール・ベッカーさん
- 第8回(1998.3.5)
- 「居場所のない子どもたち〜すべての家庭を〈賢治の学校〉に〜」賢治の学校 鳥山 敏子さん
- 第9回(1998.6.8)
- 「不登校児から学ぶもの〜心の教育を考える」生野学園校長・臨床心理士 村山 實さん
- 第10回(1998.7.2)
- 「子供の心と脳を育てる」総合幼児教育研究会常任講師 久保田 競さん
- 第11回(1998.9.30)
- 「人が人としてつながりあえる社会のシステムづくり」京都造形芸術大学教授、精神科医 野田 正彰さん
- 第12回(1998.10.26)
- 「子どもの力を引き出すプログラムについて」関西大学非常勤講師、ドーンセンター事業担当コーディネータ兼務 田上 時子さん
- 第13回(1998.11.9)
- 「"教育"って何だ!」メインゲスト:東京大学助教授 汐見 稔幸さんフリー・ルポライター 野寺 夕子さん
- 第14回(1998.12.7)
- 「"自信"を育てる子育てワーク」ホリスティック教育研究会代表、日本ホリスティック協会副会長 手塚 郁恵さん
- 第15回(1999.2.11)
- 「日本語のレッスン」演出家 竹内 敏晴さん
- 第16回(1999.5.28-29)
- 「写真家・橋口穣二の仕事〜時代と個人を見つめつづけて〜」写真家 橋口 譲二さん
- 第17回(1999.6.11)
- 「大いなるものに生かされる〜幼児期からの心の教育」東洋大学教授 伊藤 隆二さん
- 第18回(1999.7.1)
- 「ノストラダムスをぶっ飛ばせ!」メインゲスト:臨済宗・神宮寺 高橋 卓志さん浄土宗系単立・法然院 梶田 真章さん真宗大谷派・瑞興寺 清 忠彦さん日蓮宗・法華寺 杉若 恵亮さん天台宗・吉祥院 竹内 純照さん
- 第19回(1999.9.15)
- 「教育・競争から共生へ」教育ジャーナリスト 横川 和夫さん和歌山大学生涯学習教育研究センター長・教授 山本 健慈さん
- 第20回(1999.11.13)
- 「日本人の死に方大論争!」メインゲスト:大阪大学教授・宗教学・本願寺派僧侶 大村 英昭さん社団法人コミュニティネットワーク協会理事長・医師 神代 尚芳さん大阪外国語大学・都市民俗学 森栗 茂一さん編集者・繁昌花形本舗代表 塚村 真美さん
- 第21回(2000.2.9)
- 「どんぶらこっこ〜いのちをはぐくむ児童文学〜」埼玉大学 安達 忠夫さん
- 第22回(2000.6.10)
- 「学び=つなぐ力」大阪YMCA 金 香百合さん大阪女子大学 吉田 敦彦さん
- 第23回(2000.7.20)
- 「虐待〜暴力がこどもの心に与える影響〜」中央大学教授、日本子どもの虐待防止研究会 横湯 園子さん
- 第24回(2000.10.23)
- 「もうひとつの"学びの場"を創る〜寺院とNPOの協働を考える」」メインゲスト:東京シューレ代表 奥地 圭子さん日本ホリスティック教育協会代表 吉田敦彦さん財団法人全国青少年教化協議会プログラムオフィサー 神 仁さん應典院寺町倶楽部理事 榛木 惠子さん
- 第25回(2000.11.12)
- 「日本人の死に方大論争!パート2」メインゲスト:葬送ジャーナリスト 碑文谷 創さん宝塚NPOセンター事務局長 森 綾子さん佛教大学助教授 村岡 潔さん
- 第26回(2000.12.24)
- 「21世紀法要」作家 辺見 庸さん
- 第27回(2001.2.6)
- 「新世紀・アーツ解体新書」メインゲスト:NPO法人アーツワークス理事 小暮 宣雄さん立命館大学教授 遠藤 保子さん
- 第28回(2001.6.16)
- 「生き方のお手本?〜自分をほどく哲学クリニック〜」メインゲスト:大阪大学教授・臨床哲学 鷲田 清一さん関西大学教授・宗教学 植嶋 哲司さん
- 第29回(2001.10.8)
- 「ベストセラー『がんばらない』の鎌田實さんと語りあう」諏訪中央病院管理者 鎌田 實さん
- 第30回(2001.11.11)
- 「お骨の行方〜人生の店じまいを考える〜」メインゲスト:ノンフィクション作家 井上 治代さん日蓮宗妙光寺住職 小川 英爾さん
- 第31回(2002.4.7)
- 「仏に会う」作家 立松 和平さん
- 第32回(2002.7.13)
- 「息を鍛え、芯を育む〜子どもの身体感覚を考える」メインゲスト:明治大学助教授 齋藤孝さんパドマ幼稚園園長 秋田 光茂さんAMI公認治療教師 立野 由美子さん
- 第33回(2002.7.23)
- 「不可思議と出会う〜僧侶として、小説家として〜」メインゲスト:僧侶・作家 玄侑 宗久さん『現代教化』編集人、浄土宗僧侶 川副 春海さん
- 第34回(2002.9.28)
- 「東京VS大阪 都心暮らしの愉悦〜あなたのまちのタウンマネジメント入門〜」メインゲスト:作家 森 まゆみさん大阪大学大学院助教授 渥美公秀さん大阪ガスエネルギー文化研究所客員研究員 弘本 由香里さん京都大学大学院助教授 高田 光雄さん
- 第35回(2002.11.30)
- 「"からだ"と"こころ"のチューニング〜<建設的な生き方>のススメ〜」メインゲスト:文化人類学者 デビッド・K・レイノルズさん日本吃音臨床研究会代表 伊藤 伸二さん
- 第36回(2003.4.29)
- 「女と男のより良い未来〜ひとりの自立、ふたりの自立」元国連女性開発基金職員 三輪 敦子さん
- 第37回(2003.5.26)
- 「大阪リバイバルと人材育成〜価値創造の都市再生を考える」メインゲスト:東京大学大学院教授 汐見稔幸さん大阪市立大学創造都市研究科教授 佐々木雅幸さん
- 第38回(2003.11.7)
- 「まちとアートの底ヂカラ!〜芸術は社会に何ができるか」メインゲスト:社会福祉法人素王会理事長 今中 博之さんNPO法人シアタープランニングネットワーク代表 中山 夏織さんNPO法人こまがね演劇文化創造劇場事務局長 猿田 洋子さん
- 第39回(2004.2.14)
- 「シングル化する日本」大阪経済大学助教授 伊田広行さん
- 第40回(2004.2.21)
- 「"個力"をはぐくむプロになろう!〜組織人から仕事人へ〜」メインゲスト:滋賀大学教授 太田 肇さん通訳・翻訳家 Maikoさん
- 第41回(2004.7.10)
- 「がんばれ仏教!」東京工業大学大学院助教授 上田 紀行さん
- 第42回(2004.7.15)
- てらまち極楽ストーリー第4話「極楽タウン・わたしたちの寺町について語ろう」メインゲスト:流通科学大学助教授 加藤 政洋さん大阪大学助教授 渥美 公秀さんコリアNGOセンター代表理事 宋 悟さん京都大学教授 高田 光雄さん
- 第43回(2004.9.16)
- 「生老病死のコミュニティケア−いのちを支えるビハーラを考える」メインゲスト:臨済宗・神宮寺 高橋 卓志さん医師・在宅ホスピスあおぞら 南 吉一さん高齢者住宅情報センター大阪 米沢 なな子さん医業経営コンサルタント 高橋 俊市さん真宗大谷派・瑞興寺 清 史彦さん
- 第44回(2006.6.24)
- 「映画と大学教育〜キャンパスから創造が生まれるか」メインゲスト:神戸芸術工科大学特任教授・映画監督 石井 聰亙さん立命館大学助教授 冨田 美香さん大阪芸術大学教授 太田 米男さん株式会社メディアート 村田 光男さん
- 第45回(2006.10.1)
- 「看取り文化の新しいデザイン」メインゲスト:作家・元看護師 小林 光恵さん大阪市立大学病院病院講師 山口 悦子さん公益社明大前営業所所長 森島 基さん四天王寺国際仏教大学講師・僧侶 谷山洋三さん
- 第46回(2006.10.29)
- 「死者とのコミュニケーションは可能か?」メインゲスト:神戸女学院大学教授 内田 樹さん宗教学者 釈 徹宗さん
- 第47回(2006.12.8)
- 「"いのち"のエナジー〜地球と暮らす新しいライフデザイン」メインゲスト:同志社大学大学院総合政策科学研究科教授 今里 滋さん森林ボランティアグループ「森の声」主主宰・農家 正木 高志さん映画監督 鎌仲 ひとみさん
- 第48回(2007.2.18)
- 「微笑みで開く〔地域の看取り〕」メインゲスト:特定非営利活動法人なごみの里代表 柴田 久美子さん医療法人薫風会いまい内科クリニック院長 今井 信行さん
- 第49回(2007.7.16)
- 「風狂をどう生きるか〜日本人へ贈る「狂い」のメッセージ」広島大学大学院教授 町田 宗鳳さん
- 第50回(2007.9.24)
- 「市民の時代のスピリチュアリティ−現代日本人の生きる意味を考える−」メインゲスト:東京大学大学院教授 島薗 進さん大阪大学コミュニケーションデザイン・センター助教 関 嘉寛さん
- 第51回(2007.11.23)
- 「アートが変える<まち>の風景」メインゲスト: 株式会社アートフロントギャラリー代表取締役会長 北川 フラムさん有限会社環境とまちづくり代表取締役 花岡 史恵さん特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋代表 上田假奈代さん
- 第52回(2008.5.11)
- 「チベット発・東京経由「仏(ぶつ)リンピック」大阪大会〜慈悲による怒りは、赦されるのか。〜」メインゲスト: 東京工業大学准教授 上田 紀行さんチベット仏教普及協会<ポタラカレッジ>副会長 クンチョック・シタル さん真言律宗別格本山蓮華院誕生寺貫主 川原 英照 師映画「チベットチベット」監督 キム・スンヨンさん大阪市仏教青年会副会長 木村 慶司さん浄土真宗如来寺住職 釈 徹宗さん
- 第53回(2008.7.13)
- 「生活の中にアートを取り戻す!〜生活に埋め込むアートのかたち〜」メインゲスト: アサヒビール芸術文化財団 事務局長/横浜市芸術文化振興財団専務理事 加藤種男さんNPO法人DANCEBOX 代表 大谷燠 さん財団法人たんぽぽの家 スタッフ 岡部太郎さんライター タミヤリョウコさん
- 第54回(2008.11.30)
- 「コミュニケーションと<痛み>」〜生活に埋め込むアートのかたち〜」メインゲスト: 京都大学大学院医学研究科准教授 岩隈美穂さん清水医院・びゅーてぃふるばーちゃんクラブ 清水 文絵さん株式会社旅のお手伝い楽楽代表 佐野 恵一さん
- 第55回(2009.1.25)
- 「公共性を開く市民の表現・メディア〜市民が創る非営利放送の視点から〜」メインゲスト: 世界コミュニティラジオ放送連盟日本協議会代表・FMわいわい代表 日比野純一さんフリージャーナリスト 小山帥人さん京都ノートルダム女子大学教授 隅井孝雄さん京都大学大学院文学研究科非常勤講師 川島隆さん龍谷大学経済学部准教授 松浦さと子さん
いずれも、肩書き等はご出講当時のものです。
