
2026/12/5-6 わっか会議
『わっか会議2026』とは?
「わっか会議」は生と死がめぐる環(わ)をコンセプトにした対話型カンファレンスです。
おわりを単なる喪失として片づけるのではなく、受け入れ、新たな関係をはじめる――そんな「しまう」という営みの豊かさに光を当てる。また、こどもや死者、汚穢(おわい)や澱(よど)みといった、既存の社会の中心の外側や「きわ」にある存在から、環境・技術・時間を問い直す。
仏教・人類学・哲学・医療・保育・都市… 多視点を横断して、これからの地域づくりや社会デザインといった実践への接続をふまえた対話を目指します。
『きわへの想像力、しまう文化』
Day1(12/5)のテーマは「きわ」への想像力。
わっかには、中心と周縁があるように、境界へのまなざしが問われます。
人間と環境、世代と世代、そしてAI時代の身体やこどもの学び―さまざまな境界域(きわ)に立ち、そこに何が見えるかを考えます。
Day2(12/6)のテーマは「しまう」文化。
わっかには、切れ目がないように、おわりとはじまりがつらなります。しまうことで、またはじまる。
縮小時代に、モノや家の記憶・公共空間・聖地などをよいかたちで「しまう」文化を育む、実践者・研究者との対話です。
こんな方におすすめ!
・「おわり」や「しまう」ということを、社会や環境の視点から考えてみたい方
・世代を超えたコモンズや、未来への責任について関心のある方
・AI・テクノロジーと子ども・保育の関係に関心のある方
・モノの修理(リペア)やサーキュラーエコノミーに関わっている方、関心のある方
・空き家・解体など、まちの「しまい方」に関心のある方
・神社・寺院など、信仰の場の存続と終わりについて考えたい方
・医療・里山再生・人類学など、異分野の交錯に関心のある方
・供養や弔いの文化、寺院の可能性を捉え直したい方
開催概要
日時: 2026年12月5日(土)〜 12月6日(日) 各日 10:30〜18:00
会場: 浄土宗 應典院(大阪市天王寺区下寺町1-1-27)
参加費:
- 各日:2000円/2日間通し:3500円
- 学生割(各日:1000円/2日間通し:1500円)
※お子様連れでの来場も歓迎です。
※エレベーターもございます。
詳細・申込: 以下、Peatixより各日の参加チケットまたは通しチケットをお買い求めください。
※学生割引チケットは、社会人学生は対象外となります。
https://peatix.com/event/5230589
※12/05のワークショップ「感情のきわを演じるワーク:名づけるまえの場面を、ぐるりと囲む」のみ、別途申込は必要です。
Peatixチケットに選択欄がございますので、入場券と一緒にお申込ください。
タイムスケジュール・プログラム
Day1:「きわ」への想像力|トークセッション
12月5日(土) 10:45-12:00『 きわを歩むこども―AI時代の汚れ・遊び・規律をめぐる保育・教育論』
泥に手を入れ、高いところから跳ぶ。こどもは清潔と不潔、安全と危険の境目を自分の足で歩きます。見守りカメラや発達の数値化が進むAI時代に、排泄・汚れ・リスクのある遊び・規律をめぐる現場の知恵から、きわを歩むこどもの隣に大人がどう立てるかを考えます。
・ゲスト:平林祥(学校法人見真学園ひかり幼稚園 主事)・弘田みな子(平安女学院大学子ども教育学部 准教授)
・モデレーター:繁澤邦明(浄土宗應典院、総合幼児教育研究所)
12月5日(土) 13:00-14:15『心身と環境のきわと循環―汚穢と流れから「ケア」を問い直す』
身体も土地も「流れ」の中にあります。その流れが淀むとき、わたしたちはそれを「不調」や「穢れ」として遠ざけがちです。認知症の在宅医療と里山再生に取り組む医師と、汚穢への忌避を研究する人類学者とともに、淀みを、流れを取り戻す手がかりとして見つめ、ケアを問い直します。
・ゲスト:石黒伸(医師)・酒井朋子(人類学者/京都大学人文科学研究所教授)
・モデレーター:川地真史(一般社団法人Deep Care Lab・應典院プログラムディレクター)
12月5日(土) 16:00-17:15『時間のきわと世代を超える。死者・未来世代と生きるコモンズとは?』
わたしたちの暮らしや土地には亡き人びとの遺したものが息づき、まだ生まれていない人びとがそれを受け継ぎます。未来世代への責任を問う哲学者と、遠野で「いのちを還す森づくり」に取り組む実践者を迎え、死者や未生の存在とともに生きる「時間のコモンズ」を考えます。
・ゲスト:戸谷洋志(哲学者)・今井航大朗(一般財団法人ハヤチネンダ)
・モデレーター:川地真史(一般社団法人Deep Care Lab・應典院プログラムディレクター)
Day2:「しまう」文化|トークセッション
12月6日(日) 11:00-11:45『しまう文化と儀礼から、グリーフケアを再考する』
喪失はすぐに受け止められるものではありません。かつて葬送や法要、年忌は、悲しみを急がず時間をかけて「しまう」ための型でした。儀礼が簡略化される現代において、残された想いやものとの向き合い方を手がかりに、グリーフケアとしての「しまう」とこれからの儀礼を考えます。
・ゲスト:市川岳(有限会社アルゴダンザ・ジャパン 代表取締役/一般社団法人デステック協会 共同代表)
・モデレーター:川地真史(一般社団法人Deep Care Lab・應典院プログラムディレクター)
12月6日(日) 13:00-14:00『家から公共空間までのしまいかた:記憶を受け継ぎ、つなぐ方法』
家や建物はいつか役目を終えます。しかし都市では、その終わりは「解体」や「処分」として速やかに片づけられ、暮らしの記憶や地域との関係も失われがちです。建物の記憶を次へ手渡す実践者たちとともに、終わりを次のはじまりへとつなぐ「しまい」方を考えます。
・ゲスト:大西達也(大西建設株式会社)・前田陽汰(株式会社むじょう)
・モデレーター:川地真史(一般社団法人Deep Care Lab・應典院プログラムディレクター)
12月6日(日) 14:30-15:45 『モノと生きる、モノをしまう:供養の精神性と循環経済』
日本では針や人形、道具、草木や虫にいたるまで供養をおこない、使い終えたものや奪ったいのちとの関係を結び直してきました。環境日本学の研究者と「工芸の循環」に取り組む実践者を迎え、供養の精神性や手入れをヒントに、モノを長く使い、めぐらせていく関わりを考えます。
・ゲスト:
吉川成美(総合地球環境学研究所 上廣環境日本学センター長/特任教授)
村上泰教(弘元寺 住職/総合地球環境学研究所 上廣環境日本学センター 特別客員准教授)
羽端大(株式会社中川政七商店 経営推進グループ長)
・モデレーター:川地真史(一般社団法人Deep Care Lab・應典院プログラムディレクター)
12月6日(日) 16:00-17:00『地域における「聖地」と共同体、その看取られ方を想像する』
集落の祠や神社、寺院は、地域の記憶と信仰の拠りどころとして守られてきました。人口減少のなかで姿を消していく聖地は、共同体によって「看取られる」ことができるのではないか。神社と寺院それぞれの立場から、地域の祈りの場の「しまい」方を考えます。
・ゲスト:嶋田奈穂子(龍谷大学 非常勤講師)
・モデレーター:秋田光軌(浄土宗僧侶/大蓮寺 住職)
12月6日(日) 17:15-18:00『しまう文化の今後を考える』
二日間にわたり「きわへの想像力」と「しまいへの想像力」をめぐって重ねてきた対話を振り返り、登壇者・参加者それぞれが持ち帰りたい問いを持ち寄って、これからの「しまう文化」の見取り図を共に描く公開会議。わっか会議の締めくくりです。
・登壇:しまう文化構想ネットワーク全員
市川岳(有限会社アルゴダンザ・ジャパン 代表取締役/一般社団法人デステック協会 共同代表)
大西達也(大西建設株式会社)
羽端大(株式会社中川政七商店 経営推進グループ長)
西修平(株式会社ナカザワ)
中澤 眞鈴(株式会社ナカザワ)
山田弘樹(株式会社山田念珠堂)
・モデレーター:川地真史(一般社団法人Deep Care Lab・應典院プログラムディレクター)
ワークショップ
12月5日(土) 14:30-15:45『感情のきわ ── 名づけるまえの場面を、ぐるりと囲む』
※要申込(Peatixチケットに選択欄がございますので、入場券と一緒にお申込みください。)
「うれしい」「かなしい」。気持ちに名前をつけると、わかった気になります。このワークでは、その「名前」をいったん手放します。忘れられない場面を、気持ちを表現することばを使わずに三行で書きます。カードは輪のなかをめぐり、ほかの人がその三行の場面を声や動きで表してみて、読み取ったことを裏に書き足します。一周したカードは、知らない筆跡とともに、書いた本人のもとへ戻ります。正解は無く、ひとつの場面を何人もで囲む、からだで考える時間です。演劇経験は要りません。座ったままでも参加できます。
・ファシリテーター:繁澤邦明(浄土宗應典院/総合幼児教育研究所)
12月6日(日) 10:30-16:00『想いはそのまま、手元に「しまう」——腕輪づくり体験』
さまざまな珠をご自身で選び、想いを込めて糸を通す腕輪づくり体験。人生の節目に、大切な想いを手元に「しまう」——これからの暮らしにやさしく寄り添う、あなただけのお守りをつくります。珠の色や素材と向き合いながら、ゆっくり手を動かす時間です。
・ファシリテーター:山田弘樹(株式会社山田念珠堂)
12月6日(日) 10:30-1600『この時計、あなたならどうしまう?』
架空の時計をめぐる物語を、カードをめくりながらたどる小さなワークショップです。時計の値段や思い出、故障、家族とのつながりなど、新しい情報が加わるたびに「修理する・渡す・売る・しまう・手放す」などから、自分ならどうするかを選びます。同じ時計なのに、物語を知ることで選択は変わるのか。最後はみんなの選択をシールで可視化し、モノの価値と心の価値の間を遊びながら行き来します。
・ファシリテーター:西修平・中澤真鈴(株式会社ナカザワ)
トークセッション/ワークショップ コラボレーター
背景と体制
本イベントは、2024年から始動した「あそびの精舎」構想の具体化企画です。一人ひとりに死生観を問いかけ、いのちのはじまりと終わりに向き合うことで、生き方を見つめ直し、立場も世代も混ざりながら暮らしを支えあう「ライフコモンズ」の再生をめざします。
あそびの精舎
「あそびの精舎」は應典院のリニューアルを機に一般社団法人Deep Care Labと協働で立ち上げた應典院のリニューアルコンセプトです。子どもからお年寄り、また祖先や未来の世代が集い、ともに「あそぶ」ことで、”いのち”のつながりに気づき、今の”生き方”を見つめ、生まれ死ぬまでの、”暮らし”をともに支えていく。いのち・生き方・暮らしの「ライフコモンズ」の拠点へと應典院が変容していくことを目指します。仏教思想や文化を背景として、日常の居場所から、ケアと教育、子どもと家族、老いや死生観といったテーマでのマルチセクター協働につながるリビングラボへの展開までを構想しています。https://asobi.outenin.com/
主催:應典院
浄土宗應典院は、大蓮寺三世誓誉在慶の隠棲所として1614年に創建された大蓮寺の塔頭寺院です。1997年に再建される際、かつてお寺が持っていた地域の教育文化の振興に関する活動に特化した寺院として計画され、〈学び、癒し、楽しみ〉をコンセプトとした地域ネットワーク型寺院として生まれ変わりました。コロナ禍で一旦活動を縮小していましたが、2024年4月より、「あそびの精舎」構想を掲げ、内装も一新し再始動します。https://www.outenin.com/
運営企画:一般社団法人Deep Care Lab
わたしたちは伝統と未来、都市と自然、生きものと人間── あらゆる関係をつなぎ、地域活動・ビジネス・社会実験を通じて、惑星的危機の時代に応答する知をつくるリサーチスタジオです。各土地の自然/歴史/文化資本を結いなおし、「ケアと想像力のインフラ」をつくります。
https://deepcarelab.org/
運営・お問い合わせ
主催: 浄土宗 應典院
企画・運営: 一般社団法人 Deep Care Lab
協力: パドマ文化創造基金 / ともいき教育・福祉連携協議会
お問い合わせ: dcl-admin@deepcarelab.org
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