2019/8/6-8 Forum Enters The Theater #3 「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール」
<應典院寺町倶楽部主催事業>
向かい合った男女二人。とても、穏やかな空気。手をつながれた彼女は立ち止まり、黙っている。男、彼女の手を取っている。
男は言う『あなたを調べるほどに、出てくる弔いの言葉。おれにはそれが、あなたをずっと向こうへ、押し流しているように思えたんです。僅か数十時間前にはこの世界にいたあなたを。わずか数十時間でこんなに言葉が押し寄せるのを目の当たりにして怖かった。線の向こうにあなたが押しやられる。とてもとても潔く。生と死のグレーゾーンなんか、どこにもないかのように』
―――送ることば
面と向かって1メートルも、直線距離で3メートルも、目と鼻の先10センチも、わたしにとっては同じだけ、遥か彼方の遠い世界…だったけど」絶対絶命大ピンチ!? 或いは、千載一遇大チャンス!? カフェ店内の温度も上がる。直線距離で3メートル。机に突っ伏しペン走らせる。顔上げられない理由はひとつ。あなたがそこに座る展開、カンペキ反則級サプライズ! 目と鼻の先の原稿用紙から、凛々しく微笑むスーパーガール。―――あなたになれれば、わたしだって。内気な漫画家マイコの、超うしろ向き(ちょっと前向き)妄想恋愛ファンタジー。
―――たすけてわたしのスーパーガール
2つの物語に、4人の知恵を招き入れてお届けする、
“演劇×知恵” 演じるフォーラム第3弾!
開催日
2019年8月6日(火)~8日(木)
8月6日(火) 20:00 A
8月7日(水) 18:30 B/20:15 A
8月8日(木) 19:30 A
※A…送ることば B…たすけてわたしのスーパーガール
※受付開始・開場は開演の30分前
※8月7日20:15の回は会場準備整い次第の開場になります。
※限定20席
会場
浄土宗應典院 2F 気づきの広場
脚本・演出
竜崎だいち(羊とドラコ)
出演
「送ることば」
友井田亮/ののあざみ/竜崎だいち
「たすけてわたしのスーパーガール!」
もりとみ舞
招き入れる“知恵”
8月6日(火) 20:00 屋宜明彦(家じまいアドバイザー)
8月7日(水) 18:30 藤井奈緒(上級終活カウンセラー・相続診断士)
8月7日(水) 20:15 熊川サワコ(上級終活カウンセラー・福祉住環境コーディネーター)
8月8日(木) 19:30 長井俊行(相続手続カウンセラー)
※詳しいプロフィールは下部に掲載しております。→コチラ
浄土宗應典院が取り組む「おてら終活プロジェクト」。そのご縁を〈気づき、学び、遊び〉の場を開いてきた應典院寺町倶楽部に、そして演劇につなぐForum Enters The Theater #3 「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール」 。それぞれが、たくさんの方々のお一人お一人の人生に向き合ってこられた“知恵”を舞台に招き入れます。年齢や職業に関わらず、誰もが【いのち】に向き合える“知恵”に、初めて出会う機会が詰まっています。
料金
前売当日共通 2,300円
應典院寺町倶楽部会員 1,800円
ご予約
2019/6/20 18:00ご予約受付開始!
https://www.quartet-online.net/ticket/afuhasv
特設サイト
準備中
プログラム
Forum Enters The Theater #3 『送ることば/たすけてわたしのスーパーガール』は、 【演劇上演】 【ロールプレイ】 【トーク】の3部構成で上演します。
*演出家・脚本家と俳優がつくりあげる劇世界・演劇作品の【演劇上演】(chapter 1)で生まれる登場人物に、脚本から解き放たれた俳優が命を吹き込んで、リアルな“知恵”に会いに行く【ロールプレイ】(chapter 2)。その時間と空間から得る共有の体験と、それぞれが感じ取る固有の体験を“知恵”で水平につないでいくフォーラム【トーク】。なにが固有の体験で、なにが共有できる体験なのか。“知恵”に学び、“知恵”も学ばされる。
chapter 1 : Performing Theater
「送ることば」もしくは「たすけてわたしのスーパーガール」を上演します。(about 30 min)
chapter 2 : Theater x Wisdom Etude
「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール」の登場人物が、“知恵”に会いに行き相談する、1対1のロールプレイを行います。(about 15 min)
chapter 3 : Forum with Wisdom
“知恵”、出演者・演出とが「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール」の物語を振り返るトークを行います。(about 30 min)
「Forum Enters The Theater 」とは?
【演じるフォーラム⇒演劇はフォーラムを舞台に上げる】
Forum Enters The Theater【演じるフォーラム】(通称:FETT) は、演劇上演作品を各分野の“知恵”でひも解くプロジェクト。“知恵”をひも解くための演劇作品を製作するのではなく、演出家・劇作家・俳優が自分の創作活動として製作した演劇作品を“知恵”でひも解く。
仏教、臨床心理、キリスト教、コーチング、様々な分野の“知恵”(専門家)を、舞台にお招きし、上演作品の物語や登場人物の生き様を専門的な知見でひも解く。演劇に“知恵”を紹介する機会であり、“知恵”は演劇に触れる機会となる。
FETTのプログラムの特色に、【ロールプレイ】のパートを設けていることがある。仏教の説法、キリスト教の懺悔、臨床心理士のカウンセリング、いのちの電話の相談員など、個人情報保護的に実際に見ることは叶わないパーソナルな空間をロールプレイで垣間見る。
「今見たばかりの演劇作品の登場人物が、トークゲストの方に相談をしに来る」という体裁の【ロールプレイ】が、楽しんだばかりの演劇作品の世界観から、現実の問題意識へシームレスに接続します。また、トークゲスト=“知恵”の方が普段、問題をお持ちの方にどのように向き合っているのかを感じ、人となりを自然に感じ、それによって専門分野の問題意識を無理なく観客と共有することを実現しています。
舞台上で“上演”される【ロールプレイ】中で“知恵”(専門家)を訪ねてくるのは、俳優が演じる上演作品の登場人物。上演した演劇作品から“知恵”へと水平につなぐこの時間が、“知恵”(専門家)を「先生」としてお招きするのでも祭り上げるのでもなく、出演者・登場人物・脚本家・演出家・スタッフ、そして観客と同じ地平で考え気づく時間をつくり出す。
空理空論や理想論だけではない“現場”の空気を観客と共に体感し、劇世界と混交した空間として体験することで、“知恵”への入口を拓く。
つくり手たちの自由な演劇創作が、“知恵”と社会をつなぐプロジェクト。
Forum Enters The Theater = 演劇は知恵を舞台に上げる。
招き入れる“知恵” 登壇者プロフィール
屋宜明彦(家じまいアドバイザー) 8月6日(火) 20:00
一般社団法人心結 代表理事、株式会社スリーマインド 代表取締役 家じまいアドバイザー
一般社団法人心結(しんゆう)を2016年8月に設立。
遺品整理や生前整理の現場を6年経験し、2000件以上のお客様をサポート。
自分の経験を元に、もっとお役に立ちたいと想い独立。 現在は、おかたづけ事業を中心とし、
高齢者サポート分野で新たな付加価値を 創造するべく事業展開を進める
藤井奈緒(上級終活カウンセラー・相続診断士) 8月7日(水) 18:30
Officeニコ 終活のよろず相談所 代表
1973年 八尾市生まれ。上級終活カウンセラー® 相続診断士® 家族信託コーディネーター® その他福祉 系公的資格多数。現在、重度の知的障害児である長女(16才)と、健常児の次女(10才)の子育て中。自身 が26才の時、母と父、祖母を数か月おきに相次いで亡くし、喪主も務めた。煩雑な死後事務や遺品整 理、空き家問題、争族にも直面し、法的な備えを含む“終活”の必要性を痛感。約8年間の葬儀社勤務の 経験の中で、“備え”がなければ悩み事や争い事は、誰しもに起こり得るのだという必然性を世に訴える ことで、皆が笑顔で人生の終焉を迎え、お見送りが出来る世の中を目指している。
熊川サワコ(上級終活カウンセラー・福祉住環境コーディネーター) 8月7日(水) 20:15
実家そなえて相談所 / JIKKA-SOKKA 運営
OL時代、ガンの母を2年の看病ののち見送る。 数十年後突然父が倒れ、心の準備がないまま「親の介護をする人」となる。 近居の親族は私だけという環境で、脳梗塞→認知症の父を3年半世話して看取り、相続を経験。 終活カウンセラーの資格を取得、情報発信をはじめる。
体験談を織り込んだ「介護は自分ファーストで」「あきらめ力は受け入れ力」「実家の片づけ誰のため?」など、視点や考え方を少し変えることで気持ちを軽くする講座を開催。
また近年、自分が社会的少数派のHSP(Highly Sensitive Person)だと知り、学校・職場・子育て・介護など人生の様々なシーンで抱いたアウェイ感に納得。 今はこのHSPの特性<共感力・洞察力・危機回避力>を活かし、相談者を安心安堵に繋げる“わかりやすい言葉”での終活カウンセリングを行う。
実家そなえて相談所
https://ameblo.jp/jikka-katazuke-osa/
長井俊行(相続手続カウンセラー) 8月8日(木) 19:30
一般社団法人つむぐ 代表理事、相続手続カウンセラー
兵庫県加古郡出身、近畿大学卒業。昭和52年12月14日生(40才)。
専門家もやりたがらない、銀行預金の解約・年金申請公共料金の名義変更など
細かい手続きを挙げていくと108項目ある手続きを、相続手続き支援センターで
一手に引受けご遺族の代わりにトータルサポートしている。
脚本・演出 プロフィール
竜崎だいち
應典院寺町倶楽部会員。大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒。関西の劇団『ミジンコターボ』の座付き作家として2003年の結成から2013年末まで活動。2015年より、ひとりユニット「羊とドラコ」を旗揚げ。すべての作品の作、演出を手掛け、女優としても外部作品に多数出演。躍動感あふれる華やかでファンタジーな世界観に、そこに生きる生々しい人間描写が魅力。最近の主な作品として、『ミュージカル「黒執事」~NOAH’S ARK CIRCUS~』(脚本)、『舞台「黒子のバスケ」IGNITE-ZONE』(脚本)、劇団壱劇屋「独鬼~hitorioni~」(出演)、羊とドラコ『嘘吐きウガツの冒険譚』(脚本・演出・出演)、FETT#0「ヤミウルワシ」(出演)、満月動物園・羊とドラコ共同製作『愛慾巡遊社』(脚本・演出・出演)など。
主催
應典院寺町倶楽部
共催
羊とドラコ
企画・運営
應典院寺町倶楽部 FETTワーキングチーム
協力
浄土宗應典院