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2023/12/11【住職ブログ】すべてオープンソース〜永代供養墓セミナーを終えて

 永代供養墓のセミナーが終わった。弘前、金沢、大分、全国各地から集まってくれた。4年ぶりに会う顔もあって同窓会の気分に近い。「ここが原点」という人もいた。
 打ち上げの席で、ある僧侶がこういう話をしてくれた。
 「秋田さんは覚えていないと思うけど、15年前、僧侶になりたての、どこの馬の骨かわからない僕と、一対一で話をしてくれて、惜しみなく活動の内容や仕組みを教えてくれた。今、僕は地方でお寺やNPOを作ってそれなりの活動をしているが、学びたいと地元の若い僧侶が見学に訪れる。その時、包み隠さず全部公開する。しっかり伝える。僕が秋田さんにしてもらったように」
 その話を聞いて、思い出したことがある。
 2000年だったと思うが、寺院永代供養の嚆矢といわれる安穏廟を新潟に訪れたことがある。当時住職の小川英爾さんが、全部受け入れてくれて、自らその理念を語ってくれた。それが原点となって、2002年生前個人墓「自然」を大蓮寺内に建碑する。小川住職の永年の試練と知恵を授かって、至ったという思いがある。感謝しかない。
 私もそのように導かれ、20数年たって、後継世代の僧侶がなつかしそうにそう語ってくれる。これは恩送りなのだ。
 宗派も違う。地域も違う。世代も違う。しかし、思いを一つにして、学び合う関係を大切にしていこう。すべてオープンソース。コモンズの知恵を尽くしていこう。そういう学びにできたかも、と振り返っている。
 2018年から4回続いたセミナーはこれで終了と公言していたのだが、その後説得を受けて、翻意した(笑)。来年の再会が楽しみである