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コモンズフェスタ・KMA「透明な世界であそぼう!~子どものための演劇ワークショップ」開催いたしました

1月12日に劇団壱劇屋をお迎えして、「透明な世界であそぼう!~子どものための演劇ワークショップ~」を本堂ホールにて開催いたしました。このプログラムは、應典院の総合文化祭「コモンズフェスタ」と、2013年から大阪城南女子短期大学との共催ではじまった、芸術家による子どものためのワークショップ「キッズ・ミート・アート」との合同企画として開催いたしました。
当日は、役者のみなさん4名と子どもたち20名が参加。まず導入として、壱劇屋の劇団員のみなさんによるパントマイムのパフォーマンスを鑑賞しました。さっきまで一緒に鬼ごっこをして遊んでいたお兄さんお姉さんが、一転、真剣な面持ちでプロのパフォーマンスを披露する様を目の前にして、子どもたちのまなざしも一気に「驚き」と「尊敬」の色に変容したのでした。

その後は、体をほぐすために簡単な名前ゲームやジェスチャーゲームを実施。ジェスチャーゲームでは、子どもたちは「水」や「電気」などのお題に四苦八苦しながら足と手をふんだんに使って抽象的な対象を表現していました。また、ゴム紐で透明な壁をつくった「だるまさんが転んだ」は、アンコールが出るほどの大盛り上がりとなりました。

後半は、4つのグループに分かれて、それぞれ「海の中」「電車」「ジャングル」「お城」というお題にそって脱出劇を創作。最後の発表会では、「海の中」チームはゴム紐を使って波を表現、「電車」は椅子をうまく使ってトンネルを演出、「ジャングル」ではゴム紐で四次元の空間を瞬時に体現、そして「お城」グループは、セリフ付きで冒険の旅路を演じていました。役者さんのサポートのもと、それぞれのお芝居を完成させた後、最後はみんなで鑑賞会となりました。

今回のワークを通して、子どもたちは、大きな壁、海の中やジャングルの中といった創造の世界を、ゴム紐と椅子と自分の身体だけで表現するという、新しい経験をすることができました。劇団員のみなさんからは、「ワークの間に生まれた、子どもたち同士の些細な助け合いやアイデアの出し合いに驚いた」「始めにパントマイムのパフォーマンスを見せた後の表情の変化がおもしろかった」というような感想をいただきました。