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1/11コモンズフェスタ2015「とりつき妖怪大研究!~キミの中の妖怪のすがた」を開催いたしました。

去る1月11日(日)、コモンズフェスタ2015「とりつき妖怪大研究!~キミの中の妖怪のすがた」を應典院本堂ホールにて開催いたしました。豊中市曽根で当事者研究の場を拓いている、NPO「そーね」の皆さんによる企画です。

この企画ではオリジナルの「妖怪すごろく」で楽しく遊びながら、参加者それぞれが自分のことを開示し、見つめ直しの機会を持ちました。サイコロを振ってマスを進めていくのは通常のすごろくと変わりませんが、妖怪のマスに止まった人は「妖怪カード」を引いて、引き当てた妖怪が自分たちにとり憑いていないか話し合います。どんな妖怪が登場するかと言いますと、さみしがりやの妖怪「さみしガーリー」、夜更かしがやめられない妖怪「じゅうけつ」、忘れ物や余計な行動をしてしまう妖怪「うっかりん」など…。

参加者は二つのグループに分かれ、「そーね」の皆さんの進行のもと、フランクに語り合っていました。「こういうこと、私にもあるかも…」、「なぜ私はそういう風に振舞ってしまうんだろう?」といった問いが、バラエティに富んだ妖怪たちの妖力(?)によって引き出されていました。

すごろくを終えた後は、自分の苦労や挫折をもとに妖怪を創造するワークを行いました。参加者みずから絵を描いて、妖怪の姿形から名前までデザインします。トイレに行きたいときにもっと行きたくさせる「もれ人げん(もれにんげん)」や、色んなことが気になって落ち着きをなくしてしまう「おちつかんのん」など、子どもも大人も一緒になって様々な妖怪たちを作りあげました。

最後に「そーね」代表の日髙明さんから、「自分の抱えている苦労や挫折を、妖怪やキャラクターという形でいったん外在化させる。そうやって外に出すことによって、適当な距離感を持ってそれらに関われるようになるし、他者と共有しやすくもなる。すごろくで楽しみながら、そういう智慧を知ってもらえたら嬉しいです」と今回の企画への思いが語られ、プログラムは終了いたしました。