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2017/11/12 應典院寺務局:應典院子ども七五三法要を開筵いたしました。

子どもの通過儀礼

秋晴れの美しい11月12日(日)の朝、應典院本堂では子どもたちの成長を通過儀礼としてお祝いする「七五三法要」が厳かに行われました。七五三というと神社でというイメージを抱かれる方も多いかもしれませんが、浄土宗の公式ホームページにも「幼児の成長期における重要な儀礼の一つ。かつて幼児の死亡率が高かった江戸時代に、 成長の節目毎におこなわれはじめ、男女児とも三歳を『髪置(かみおき)』、男児五歳を『袴着(はかまぎ)』、女児七歳を『帯解(おびどき)』、『帯結(おびむすび)』または『紐落(ひもおとし)』の祝いと称して、それまでの一つ身の着物から三つ身、四つ身などに着替えたり、新しい帯をしめて氏神などに参拝をする。」と説明があるように、現代では仏教寺院で行われることも珍しくありません。

また、生まれてからの7年間で、身体もすっかりと大きくなり、髪型や着物の仕立て方の変化なども刻まれるだけでなく、「七つまでは神のうち」ということわざにあるように、七歳までは神仏に属する存在として、その間の行いは咎められない幼児が、この時期に社会の成員として承認されるお祝いでもあります。浄土宗應典院では、主に隣接するパドマ幼稚園の園児を対象にして、毎年11月に「應典院子ども七五三法要」を開筵してきました。

当日は、晴れ着に身を包んだ21名の子どもたちが、大勢のご家族と一緒に應典院本堂に集まってくださいました。ご本尊の阿弥陀如来に、これまでの子どもの成長を感謝し、これからの益々の成長を願う法要を勤める中、智慧のお水を頭に頂く「灌頂」という儀式が執り行われる等、厳かな時間が続きました。普段の幼稚園や小学校でとはまた違った子どもたちの姿に、参列されたご家族の皆さまの喜びの笑顔が溢れ、住職の読経とともに全員で唱える「南無阿弥陀仏」の同唱十念が堂内に響きました。

来年からは、子ども七五三法要の機会を一般の方にも拡げていく予定です。また、HP等にてお知らせをいたします。

(應典院寺務局)

人物(五十音順)

秋田光軌
(浄土宗大蓮寺副住職)
秋田光彦
(浄土宗大蓮寺・應典院住職)