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1/20 コモンズフェスタ2015「1995-2015 ニッポン宗教、死と再生の20年~お寺Meeting特別編~」を開催いたしました。

1月20日、コモンズフェスタ2015「1995-2015 ニッポン宗教、死と再生の20年~お寺Meeting特別編~」を應典院本堂ホールにて開催いたしました。1995年を分水嶺として、日本宗教のこの20年の潮流を振り返る本企画。平日昼間の開催にもかかわらず、80名を超える多くの参加者の皆さんに集まっていただきました。

前半の第一部では應典院住職の秋田光彦、大阪大学准教授の稲場圭信さん、相愛大学教授の釈徹宗さん、浄土宗総合研究所副所長の今岡達雄さんの四名から、それぞれ三つのキーワードをあげて、この20年の日本宗教の動きについてお話いただきました。順にあげていきますと、秋田住職からは「宗教と社会の協働」「公共問題としての死」「SNSと単独僧」、稲場さんからは「利他」「Change」「共生」、釈さんからは「サードウェーブ」「イスラム」「近代成熟期」、今岡さんからは「信仰の終焉」「宗教者の職業化」「20/800」と、ここで一つずつ解説することはできませんが、ご覧のとおり多種多様な論点を提示していただきました。

それを受けて、後半の第二部では四名のディスカッションとなり、会場からのコメントも交えて議論が展開されました。大きな論点のひとつとなったのは、宗教者がどのような立場で公共的実践を行うべきなのかという点でした。安全な高みから人々を宗教的に教化する、いわゆる「布教者」としての顔は公共的領域において今や通用しませんし、むしろ「宗教と社会の協働」という側面から考えるならば積極的に捨てられるべきだと思われます。しかし、「宗教者の職業化」というキーワードに象徴されるように、宗教者が公共的領域に同化するあまり信仰心を失い、「宗教者というお仕事」を粛々とこなすのみに留まるのであれば何の意味もありません。「決して『布教者』であることなく、いかに『宗教者』であり続けることができるのか?」。この一見矛盾して見える問いに対して、どのように日本宗教のこの20年の歩みから応えることができるか、多くの関心がそこに集まっていたように思います。

これまでの20年を振り返り、これからの20年への足がかりとすること。今後もこのような機会を継続して持つことができればと思っています。