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12/26~28 コモンズフェスタ2015「ツキカゲノモリ~満月動物園 第弐拾弐夜~」

コモンズフェスタ2015、満月動物園「ツキカゲノモリ」は12月26日から28日まで、全5回の公演が行われました。

おせっかいな死神と不運な男、飽きない契約の旅

死にかけて「助けて」と男が祈った神さまは死神だった。しかも、ちゃんと現れて助けてくれた。
助かったはいいものの、無理やり結ばされた契約をたてに、死神はずっと側を離れない。どころか、うるさい。とても、うるさい。「いいこと」を言ってるんだけど、あまりにおせっかいすぎて、ゆっくり考えごとも出来ない。
さらに厄病神やらなにやら現れて、賑やかなことこの上ない。いっそ静かな場所に行こうと思った。死神はついて来るんだけど、静かなところに行きたかった。
向かうのは、捨てた、誰からも捨てられた故郷。誰かが守ってくれるものだなんて虫が良かった。誰もいない故郷で、死神と月を見上げることにした。

應典院と縁深い劇団の一つである満月動物園。死生観を扱った死神シリーズの第1段の再演として、真っ白な舞台に照明と映像を駆使し、死神の誕生を切ない恋愛模様で綴った作品でした。

また、劇団での初の試みである「観劇保育サービス」も同時に行われました。こちらは、「小さいお子様がいて、観劇を諦めていた方にも気兼ねなく劇場に足を運んでほしい」という劇団からの想いを繋ぎ、公演中にお子様をお預かりし、観劇していただけるよう企画致しました。

保育に関しましては、幼稚園の教諭など有資格者の方や、日常から子どもに関わる方たちが担当致しますので、未就園児のお子様でも預けていただけます。
また保育中には、公演内容を題材とした絵語りを行いますので、お帰りの際に共通の話題を楽しんでいただけるように致しております。

利用下さった方からは「帰ってから子どもと演劇の話ができてよかった」と、ご感想をいただきました。

今後も「観劇保育サービス」を行えるよう予定しておりますので、ぜひ演劇をお子様と一緒に、楽しんでいただければと存じます。

次回の満月動物園の公演は「ツキノウタ」を上演、3月6日~8日に行われます。観覧車シリーズであり、満月動物園15周年記念公演第2弾です。ぜひ應典院へ、足を運んでいただければ幸いです。 (※観劇保育サービス対象公演です。)

人物(五十音順)

戒田竜治
(演出家・脚本家 / 満月動物園主宰、應典院寺町倶楽部事務局長)