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1/23~1/25 コモンズフェスタ2015「ポストグラフ~彗星マジック 15景~」

コモンズフェスタ2015「ポストグラフ~彗星マジック 15景~」が1月23日から25日まで、全5回の公演が行われました。
コモンズフェスタ最終のプログラムにふさわしく、芸術に触れる作品となりました。

19世紀。
写実的な描写が中心の画壇に、光や心の動き、
その質感を絵画で表現する「印象派」と呼ばれる画家たちが現れました。
その絵画たちは、視る人の心の動きでも印象を変えて。
神様も人も風景も。光も心も生も死も。
そのぜんぶをカンバスの上にのせた画家たちの物語。

1880年頃のゴッホ、ゴーギャンと言う印象派を代表する画家と、貴族の意外な人物との接点があったと言う、空想に浸る110分となりました。

作演を務める勝山修平の描く、独特の世界観に定評のある彗星マジック。
その評判の通り、今回の作品も観る側の想像をはるかに超え、惹きつけられるお芝居でした。内容もとても素晴らしいもので、その舞台の中でも特に目を惹いたのが、大きな枠の背もたれがついている椅子と、役者の方々の衣装でした。

椅子は、そのものとして使われる以外に、カンバスに見立てられたり、絵の額縁に見立てられたりと、ストーリーの広がりを持たせることに、重要な役割を果たしました。

衣装も独特でとてもこだわられており、様々な柄や色の布が重ねられ、その登場人物を象徴し、際立たせていました。また、全ての衣装に、それぞれ違う形のフードが付けられており、ストーリーの中で巧みに使われている様子は、さらに惹き込まれていく要素となりました。

ストーリーは、事実と空想が織り混ぜられておりますが、事実がきちんと盛り込まれているため【フィンセント・ファン・ゴッホ】【ポール・ゴーギャン】【ジョルジュ・スーラ】【ポール・シニャック】といった主要人物それぞれの作風、取り上げられる作品といったものに強い関心が向きました。

そして、テンポよく展開していったストーリーは、時間が過ぎるのが早く感じられ、あっとゆうまに幕を閉じました。

今後も應典院寺町倶楽部では、こういった自由な表現や芸術に、触れていく場で有り続けられるよう、展開していきたく存じます。