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4/3「まわしよみ・イスラーム~宗教記事を読み解く連続会~」第1回を開催いたしました。

本年度の應典院寺町倶楽部は、コモンズフェスタ2015で共に各種の企画を運営したNPOそーねとの連携・協力により、1年を通してイスラームについて掘り下げていく場を設けてまいります。去る4月3日(金)研修室Bにて、そのスタートとなる「まわしよみ・イスラーム~宗教記事を読み解く連続会」第1回が開催されました。観光家の陸奥賢さんが発案された「まわしよみ新聞」の手法を手がかりにしています。

この企画は、「イスラームのここが分からない」という問いに答えを与えるのではなく、さらに問いを深めるため、あるいは問いを出し合い、共有するための場としています。皆で持ち寄った新聞や雑誌から、イスラームに関する記事を1人ずつ切り取り、その記事に対する疑問を他の参加者と共有。最後に、切り取った記事を自分たちの手で再編集して「まわしよみイスラーム新聞」をつくる、という流れで進んでいきました。忙しく手を動かしながらも、それぞれのテーブルで話が盛り上がっていました。

この日に作成した「まわしよみイスラーム新聞」は6枚。「シーア派とスンニ派はどこがちがうのか?」「ISの犯行声明はなぜ文学的なのか?」など、多様な問いが引き出されていました。参加者からは「考えたいことを考えられて、それを聞いてくれる人がいる場というのは普段の生活の中にはない。大変ありがたかった」という声がありました。今回発行された「まわしよみイスラーム新聞」は、應典院1階Wall Gallaryに6月まで展示されます。

今後、應典院では偶数月、NPOそーねでは奇数月の、それぞれ3日に場がひらかれる予定です。次回は5月3日(祝)夜、NPOそーねにて開催される「ちゃぶ台カフェ~連続読書会」。課題図書はムハンマド・ハミードッ=ラー『イスラーム概説』という、イスラームについて最も定評のある本格的な入門書です。「ちゃぶ台カフェ」の詳細については、こちらをご覧下さい。

引き続き、應典院同会場でも6月3日(水)夜に「まわしよみ・イスラーム」第2回を開催いたします。イスラームについて書かれた記事(新聞、雑誌など)を持ち寄っていただき、ご参加くださいませ。