イメージ画像

2018/10/31-12/12 大阪大学大学院人間科学研究科「まなびのカフェvol.3~子どもを<助ける>いのちを<支える>~」

〈浄土宗應典院共催事業〉

子どもをめぐるケア・サポートなど<助ける>という視点に立って、「子育て支援」、「トラウマケア」、「多文化共生」、「事故予防」の4つのお話を専門家からお伺いします。子ども連れの参加も大歓迎!途中でお茶やお菓子をつまみながら、カフェ形式のお話をお楽しみください。

時間:10:30~12:00(全日程)*開場15分前より
申込みフォーム:https://goo.gl/forms/cvx55469heGfRC7t1
場所:浄土宗應典院2階 気づきの広場
参加費:各回 おとな 1人500円(乳幼児は無料)
主催:大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター 共催:浄土宗應典院
協力:学校法人 蓮光学園パドマ幼稚園


第1回 10月31日(水)村上靖彦先生
子育てを支援する人たち〜西成区で子育て支援をされているみなさんを中心に〜

大阪市西成区はかつての日雇い労働者の町として知られていますが、実は子育てを助けるさまざまな支援者が活躍する地域です。にしなり☆こども食堂、わかくさ保育園、MY TREEペアレンツプログラム、訪問事業をする助産師さんといった人たちに注目して、困難な状況にある親子に伴走する人たちがもっている実践知を考えていきます。

〇村上靖彦 (むらかみ やすひこ)プロフィール
大阪大学大学院人間科学研究科教授。Ph.D.(基礎精神病理学・精神分析学)。もともとは哲学の研究者ですが、現在は看護師の実践の聴き取り、大阪における子育て支援のフィールドワーク、精神障がいをもつ人たちのサポートを研究テーマにしている。

第2回 11月14日(水) 野坂祐子先生
身近な危機と子どもへのケア ~「こころの救急箱」を作ろう~

生活のなかでの傷つきや暴力、事故や災害など、子どもの危機は少なくありません。身近な大人もショックを受けて、どう対応したらよいのか迷いがちです。たしかに、こうした危機は子どもの発達に影響を及ぼしやすいものですが、子どもの回復を支えるためにできることはたくさんあります! ワークを通して、ケアの基本を練習しましょう。

〇野坂祐子(のさか さちこ)プロフィール
大阪大学大学院人間科学研究科准教授。博士(人間学)・臨床心理士。トラウマ(心的外傷)のケアについて、学校や施設等で取り組む。「危機は一つの分岐点。子どもの回復や家族全体の成長にもつながります」著書『マイステップ:性被害を受けた子どもと支援者のための心理教育』(誠信書房)他。

第3回 11月28日(水) 孫美幸先生 伊藤莉央先生
国際化する教室 ~子どもたちの学びをどう支えるか?

今日本の学校が国際化しています。大阪の約30%の学校に外国籍の子どもたちが在籍しています。先生たちはどのような難しさに向き合い,子どもたちの学びを支えているのでしょうか。その一端を大阪の学校現場の事例から紹介したいと思います。多文化共生社会での子どもたちの学びに必要な視点についても一緒に考えてみましょう。

〇孫 美幸(そん みへん)プロフィール
大阪大学大学院人間科学研究科附属未来共創センター講師。著書に「境界に生きる 暮らしのなかの多文化共生」(解放出版社)等がある。小学生の二人の子どもたちから日々「対話」と「共生」の方法を教えてもらっている。

〇伊藤 莉央(いとう りお)プロフィール
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程。三重大学教育学部卒業後、大阪大学大学院に入学。公立中学校へのフィールドワークを継続して行い、外国にルーツをもつ生徒を指導する側の課題等の調査を行っています。

第4回 12月12日(水) 岡真裕美先生
子どもの事故予防 ~冬、年末年始の事故から子どもを守る~

「子どもはケガをして成長する」と言われますが、その時我が子に想定しているのは軽傷ではありませんか?しかし、事故が起これば、軽傷で済むか重篤な事故になるかは確率の問題。事故は誰にでも起こり得ます。本講座は、特に冬、年末年始に起こりやすい子どもの事故事例をご紹介し、その予防と対策について考えます。

〇岡真裕美(おか まゆみ)プロフィール
大阪大学大学院人間科学研究科安全行動学研究分野特任研究員。2012年、川で溺れていた見ず知らずの子どもの救助に当たった夫を亡くしたことから現研究科に入学。子どもの事故予防をテーマに研究や安全啓発活動を行う。メディアにも多数登場。