イメージ画像

1/22 コモンズフェスタ2016「亀について語り、遊ぶ会~スッポン鍋を食べながら~」を開催いたしました。

去る1月22日(金)、コモンズフェスタ2016「亀について語り、遊ぶ会~スッポン鍋を食べながら~」を研修室Aにて開催いたしました。
昨年度のコモンズフェスタで「ナマズさま供養~ナマズさまのいのちを頂いて生きる~」を行った観光家の陸奥賢さんが中心となり、浄土宗應典院の秋田光軌、NPOそーねの酒井清旭さんと結成した「チームいきものがかり」による企画です。

まず、仕入れの際にスッポンを捌いている映像をご覧いただくところからはじまりました。生きているスッポンに包丁を突き刺し、生き血が飛び出すなど、かなり残酷な映像でしたが、「いのちの大切さ」を感じていただくために見てもらいたかったと、この日の調理を担当する酒井さんからお話がありました。
そして、陸奥さんから、亀が様々な文明・時代においてどのように解釈されてきたのか、ざっと五千年にわたる流れをお話いただきました。ある時は亀は大宇宙の象徴であり、悪い神様であり、また建築や竪琴や僧侶や妖怪のイメージと結びつくなど、いかに亀が人間の想像力を喚起してきたかが感じられる内容でした。

1時間ほどが経過し、スッポン鍋が完成。應典院ロビーの十一面観音像前にて、この日いただくスッポンさまの供養を、秋田光軌が導師となり全員で行いました。「六道輪廻の中に畜生界があることからも、人間とそれ以外のいきものを差別化し、人間を上位とする思想が仏教にはある。しかし、全てのいきものに仏性が等しく備わっているという大乗仏教からすると、人間と他のいきもののいのちに違いはないはず」との講話もありました。スッポンさまが無事にお浄土へ行けるようにと願いつつ、お十念を唱える大きな声が響きわたりました。

再び研修室に戻ったところで、塩味の効いた美味しいスッポン鍋と雑炊が、酒井さんより振る舞われます。料理をいただいてホッと一息ついた後、「創作亀甲文字あそび」をスタートしました。実は私たちが日々使っている漢字の起源は、古代中国で占いに使用されていた亀の甲羅、その模様の記録にあると陸奥さんはいいます。そこで、亀甲を使ってカプセルを3つ掬い、中に入っている3つの部首を組み合わせ、意味や読み仮名も含めてオリジナル漢字を創作するあそびに取り組みました。参加者は自由に発想を働かせて、それぞれに新漢字を作成していました。

最後に、作成した新漢字を共有し、記念撮影をして会は終了。和気藹々とした雰囲気のなかで、いのちをいただくことをしっかりと噛みしめる、希有な時間となりました。