2018/11/6 第71回寺子屋トーク「應典院ゆかりの場のデザインを考える~哲学カフェとまわしよみ新聞~」を開催します。
<應典院寺町倶楽部主催事業>
第71回寺子屋トーク
「應典院ゆかりの場のデザインを考える~哲学カフェとまわしよみ新聞~」
『まわしよみ新聞をつくろう!』出版記念イベント
哲学カフェとは
哲学カフェとは街中のカフェなど誰もが自由に出入りできる場所で、飲み物を片手に参加者同士で特定のテーマについて話し合う営みです。1992年にフランス・パリのカフェで偶然生まれ、その後、世界中に広がっていきました。じつは大阪大学臨床哲学研究室が2000年11月5日に應典院コモンズフェスタの企画として実施した哲学カフェこそが、日本初の哲学カフェといわれています。
まわしよみ新聞とは
まわしよみ新聞は、2012年9月29日に観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者の陸奥賢が考案・実施した「新聞遊び」です。参加者が新聞を持ち寄って、その場で新聞を読み、自分が興味関心を覚えた記事を切り取って、それについて参加者同士で雑談を交わし、最後は壁新聞に再編集します。他者を結びつけるコミュニケーション・ツールとして、まちづくり、教育、ビジネス、福祉といった多様な現場で使われ、日本だけではなくて最近は海外でも実施されています。
また三省堂の高校国語教科書に採用されたり、2017年には「我が国最高の教育賞」と呼ばれる読売教育賞のNIE部門最優秀賞を受賞しました。そして、このまわしよみ新聞も、じつは、應典院コモンズフェスタのために企画されたものでもありました。
應典院生まれの「場のデザイン」
2000年に始まった哲学カフェと、2012年に始まったまわしよみ新聞。始まった時期に違いはありますが、じつはこの2つの「場のデザイン」は、應典院で生まれて、世の中に出て、育っていきました。
今回、『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)出版記念トークとして、應典院ゆかりの哲学カフェと、まわしよみ新聞を体感・体験する寺子屋トークを開催します。第1部はまわしよみ新聞で、進行は陸奥賢が務めます。第2部は哲学カフェで、進行はカフェフィロ代表の山本和則です。第3部で、陸奥賢と山本和則、さらに應典院主幹の秋田光軌の3名で、「應典院ゆかりの場のデザイン」についてクロストークを実施します。
開催日時
2018年11月6日(火)18時30分開始
開催場所
浄土宗應典院 本堂
参加費
一般:1,200円
應典院寺町倶楽部会員:700円
定員
30名
ご予約
【当日の流れ】
第1部「まわしよみ新聞」(約90分)
進行:陸奥賢
第2部「哲学カフェ」(約60分)
進行:山本和則
第3部「クロストーク~應典院ゆかりの場のデザインについて~」(約30分)
登壇者:山本和則、秋田光軌、陸奥賢
登壇者紹介
山本和則
カフェフィロ代表。街中のカフェなどに集まった参加者とテーマを決めて対話する「哲学カフェ」の運営・進行を務める。滋賀の商店街にあるギャラリーやコミュニティ・カフェ、京都の街中のカフェやバーで継続的に対話の場を開いている。
秋田光軌
浄土宗大蓮寺副住職、浄土宗應典院主幹。1985年、大阪府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士前期課程(臨床哲学)修了。劇場型寺院・應典院を拠点に仏教のおしえを伝えるのみならず、哲学対話や演劇的手法などを交えて、人が死生への問いに取り組むことができるよう活動している。(秋田光軌に関する記事一覧)
陸奥賢
観光家/コモンズ・デザイナー/社会実験者。1978年大阪・住吉生まれ、堺育ち。最終学歴は中卒。元「大阪あそ歩」プロデューサー。「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」「直観讀みブックマーカー」「当事者研究スゴロク」「演劇シチュエーションカード 劇札」「歌垣風呂」など一連のコモンズ・デザイン・プロジェクトを企画・立案・主宰している。著書に『まわしよみ新聞をつくろう!』。(陸奥賢に関する記事一覧)
お問い合わせ
應典院寺町倶楽部
teramachi1997@gmail.com
主催
應典院寺町倶楽部
協力
浄土宗應典院、カフェフィロ