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9/15 いのちと出会う会 第152回「私にとっての奇跡」 を開催いたしました。

去る9月15日、映画「味園ユニバース」で話題になった大阪千日前にある老舗宴会場の「味園」。その元支配人である飯田明美さんをゲストに迎えて、いのちと出会う会の第152回「私にとっての奇跡」を應典院研修室Bで行いました。

小さい頃はおとなしく、どちらかといえば対人恐怖症であったと言われる飯田さん。今ではそのような言葉は俄かには信じがたく、強いエネルギーに溢れた飯田さんのお話は、一貫して「ひととの出会いによって、今の私がいる」という力強いものでした。

それまでは家庭環境や営業面での苦労の連続と対人恐怖症で悩む日々もあったという飯田さんの人生。加えて、母親の認知症の介護に養子の子どもたちの面倒と、次から次へと苦労の連続。しかし、お母さんから受け継いだ「他者とコミュニケーションを取らずには、人は生きていけない」という教えと、仕事場の経験から「勇気をもって自ら飛び込む」ことを実感され、自分の人生は「小さな奇跡の連続」で形づくられていると語る飯田さんのお話に、参加者の多くのみなさんも、深く頷きながら聞いていらっしゃいました。

特に味園の宴会場の支配人になられてからは、「何かが足りない」と感じて、自らがお掃除をしている背中を従業員に見せることで、働く人たちの意識が変わっていく様子や、伝統のある場である味園の「型を破って」自由にできる機会を与えてもらった社長など、人に恵まれた様子を語ってくださいました。しかし、それは飯田さんが自分をみつめることが出来なかった過去を振り返り、「人とのつながり」の恵みに気が付いたときに、「思いは叶った」とおっしゃったことから、他者と自分と、そして出来事が、同じポイントで出会う時にこそ、「気づき」が得られる<時>があるのだと感じました。

最後に、いろいろなきっかけを与えてもらったご両親のことを悼みながらも、「亡くなった後も、二人に支えられている」とまっすぐに仰った言葉が大変印象的な、お彼岸前のいのちと出会う会でした。