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2018/12/3 應典院寺務局:おてら宗活塾 第1回「それでも、あなたは執着するか」を開催いたしました。

去る12月3日、應典院にて展開している「おてらの終活プロジェクト」の一環として、仏教の立場を中心に「いかに生き、いかに死ぬか」を考える、「おてら宗活塾」第1回を開催いたしました。今回は第1回ということもあり、仏教の原点とも言えるお釈迦さま(ブッダ)について、「それでも、あなたは執着するか」と題して、講師の秋田光軌主幹からお話させていただきました。

人生のしまい方を考える「終活」と、仏教から死生観を学ぶ「宗活」、この両輪が今後の終活プロジェクトの軸となりますが、この「宗活(しゅうかつ)」ということばは、秋田光彦住職による造語です。「宗」と聞くと仏教の各宗派を連想しますが、そもそも「宗」とは「物事のおおもと・根本」という意味を持つことから、浄土宗だけの視点にとどまらず、仏教の立場からじっくりと死生観を見つめる場に育てていければと考えております。

前半では、そもそもお釈迦さまとは何者だったのか、どんな苦悩を抱き、世俗の生活を捨てて出家の道に入られたのかを振り返った後、後半はお釈迦さまのおしえの中身や、悟りによって開かれた生と死のあり方について確認しました。今回のキーワードは「執着」ですが、まさに私たちの様々な執着こそが、苦しみを増幅させる原因になっているという仏教の理論と、ヴィパッサナー瞑想など、執着を手放すための行についても簡単にご紹介しました。短い時間で要点だけを駆け足で押さえることとなりましたが、あらゆる執着を手放し、死さえ必ずしもネガティブなものとして否定することのない、仏教の基本的なスタンスを知っていただけたかと思います。

次の質疑応答のパートでは、仏教のおしえに関する質問、執着を手放すとはどういうことなのかといった質問もありましたが、この私や身近な他者の苦しみに仏教はどう応えられるのか、それを知りたいという声が数多く聞かれました。若きお釈迦様の苦悩に触発されるように、ご自身が具体的に苦悩された経験を語られる方が多かったこともあり、今回は秋田主幹が全ての質問に答えるかたちになりましたが、次回以降は分かち合いの時間をたっぷり取ることも検討しております。

終了後のアンケートを見ても、普段から仏教に親しんでいる方は少なく、應典院の発信する「終活」「宗活」ということばに引かれて、はじめて仏教を学んでみたいと思われた方が多いようでした。一方的に教わるような仏教講座とはちがい、できるだけ参加者のご意見を随時取り入れながら、興味関心に引きつけて今後も仏教のおしえを紐解いてまいります。

第2回は、2月13日(水)14時から開催いたします。「宗教って必要ですか?」をテーマに、メディアで取り上げられるような宗教の危険性ばかりでなく、「終活」に取り組む私たちにとっての、宗教の必要性や意義を考えてみたいと思います。

人物(五十音順)

秋田光軌
(浄土宗應典院主幹、浄土宗大蓮寺副住職)