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2019/9/17 中嶋悠紀子:コモンズ・フロンティア「表現者たちのカタリバ ~ハラスメントのないチームづくり~」開催報告

去る9月17日に、コモンズ・フロンティア「表現者たちのカタリバ ~ハラスメントのないチームづくり~」(應典院寺町倶楽部共催事業)が開催されました。安心・安全な環境で自由な表現活動を行うために、表現者一人ひとりを大切にし、携わる人間全員が心がけるべきことは何か、専門家を招いて語り合う数少ない機会です。今回は、ファシリテーターを務めたプラズマみかんの中嶋悠紀子さんにレビューをご執筆いただきました。


ハラスメントの温床になりやすい表現活動の場に於いて、自身の行動や健全なコミュニティの在り方を見つめる機会を持ちたいという思いから発足した「表現者たちのカタリバ」は、コモンズ・フェスタ2019から引き続き、コモンズ・フロンティアにて2回目の開催となりました。

本企画はワールド・カフェ形式で円卓を囲みながら、ハラスメントが起こりやすい人間関係や創作環境について意見を出し合い、自身が取るべき行動について語らう時間です。今回は演劇活動を行う参加者が多く、その特殊な創作環境や役割のパワーバランスに関する話が多く寄せられました。

また、講師にお迎えした弁護士の檜山洋子先生による、どうしても自力での解決が難しい場合の対処方法や、SNSで告発することの是非については多くの参加者が積極的に質問をし、メモを取る姿が印象的でした。

多くの参加者からは今後も継続して欲しいという声を頂きましたが、場の安全性を担保するために語られた内容を公開することが出来ず、中の熱量を外部に浸透させていくことについては課題が残ります。地味な取り組みですが、困った時に思い出してもらえるような場となれるよう、今後も継続的な開催を目指します。