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2021/6/10 住職がエンディング産業展のセミナーに登壇しました。

秋田光彦住職が、6月10日エンディング産業展(会場:東京ビッグサイト)の公開セミナー「お寺のおひとり様支援と弔い委任 ――おひとり様の弔いは誰がするのか?」に登壇いたしました。

おひとり様や子どものいない夫婦は、自身が亡くなった時に、弔ってくれる人、すなわち喪主がいない。そのため儀式としての葬儀が行われなかったり、遺骨が希望の場所に納骨されなかったりということが起こりやすい。おひとり様は、自身が弔われないのではないかという不安を抱えているのだ。「弔い委任」は、そうした人達の「弔い」、つまり喪主の役割を、お寺が担うための仕組みである。この座談会では、「弔い委任」を通して、お寺が地域社会で果たすべき役割を考えたい。
パネリスト:
秋田 光彦氏 浄土宗大蓮寺 住職
星野 哲氏 立教大学 社会デザイン研究所 研究員
長井 俊行氏 (一社)つむぐ 代表理事
コーディネーター:薄井 秀夫氏 (株)寺院デザイン 代表取締役

大阪からの参加ということで、今回はZOOMでのオンライン登壇となりました。人数制限もある中、30名ほどが聴講いただいたそうです。

應典院の親寺である大蓮寺が2002年から行ってきた「生前契約サポート」や生前個人墓「自然」を筆頭とした永代供養墓、また應典院の「コミュニティ・ケア寺院」や「看仏連携」ついてお話いたしました。
超高齢化社会を迎え、おひとりさまも益々増えていく現代社会において、孤立しがちな方々の相談窓口としてお寺ができる役割とはなにか、これから求められるお寺の姿を示唆するような時間でした。最後には、住職から現在30代40代の住職、副住職がどんどん活躍する社会への期待と、それらの若い人たちがお寺という場で「信頼を上書きし、余白(星野さんの言葉でいう〈あわい〉)を大切にするコミュニケーション」を大切にしてほしいと締めくくりました。

以前より住職も何度も取り上げられてきた話題でしたが、コロナ禍において改めてその大切さと難しさに気づかされる思いがいたしました。貴重な機会を有難うございました。

人物(五十音順)

秋田光彦
(浄土宗大蓮寺・應典院住職)
長井俊行
(一般社団法人つむぐ 代表理事、相続手続カウンセラー)
星野 哲
(立教大学 社会デザイン研究所 研究員)