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20250415 「おてらの終活」の役割を内包する「コミュニティ・ケア」へ

2018年よりスタートした「おてらの終活プロジェクト」。「人生のしまい」に向けて実務的な“終活”を考えていくとともに、仏教の智慧に触れながら「わたしの死生観」を育てていく“宗活”を基本の軸にとらえて活動しています。 コロナ禍で中断したこともありましたが、これまで7年間にわたり多くのプログラムを開催してきました。クラウドファンディングで皆様からの応援をいただき再建した、おてらの終活センター「ともいき堂」も皆様に親しんでいただいてます。
いまや「終活」という言葉は定着しましたが、目先のサービスやニーズに完結した終活になってはいないでしょうか。自分ひとりだけのものではない、めぐりゆく「いのち」を受け止めながら、弔いの歴史や文化を包摂した、本当の意味での終活を伝えることが、お寺としての役割だと考えています。

一方で、仏教と看護が手を取り合う「看仏連携」にはじまる「コミュニティ・ケア寺院」としての歩みも並行してきました。大きなトピックスとしては2018年の看仏連携シンポジウムを皮切りに、「まちの保健室」が開始、「訪問看護ステーション さっとさんが應典院」も開設することができました。お寺を舞台に、看護や福祉、さらに教育やアート、まちづくりなど多領域が協働し、地域に開かれた場づくりと情報交流につとめてきました。

そして2025年度からは、「おてらの終活」の役割を内包する「コミュニティ・ケア」を再考し、実践する場として歩んでいきたいと考えています。

具体的には、まず「おてらの保健室&ともいきカフェ」を、明るい應典院ロビーを会場に毎月2回開催し、いろいろな相談にお応えし、対話の場として継続してまいります。薬剤師の先生や、特別ゲストによるおはなし会のほか、地域の社会福祉協議会や関連団体、近隣にお住まいの方々など多様なセクションと協働した催しも行っていく予定です。(おてら終活カフェ  第3火曜の開催はありません)

また、専門の団体による、がん患者サロンや介護カフェ、お子さんを亡くされた方に向けた会、ペットロスの会など、抱えている気持ちをそっと下ろして過ごせるようなケアプログラムもはじまっています。

日常の暮らしのなかで、どなたにも開かれた、自分を生ききるための支えや気づきを生み出す場を目指して活動してまいります。どうぞいつでもお気軽にご参加ください。今後の歩みもご関心をお寄せいただければ幸いです。

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