
2025/5/20 【道の道場ゼミ@應典院 キックオフ】 未来に応える経営へ──“よき祖先”としての企業を考える夜
2025年7月、産業僧・松本紹圭さんのオープンゼミがスタートします。
應典院あそびの精舎フォーラムの、プレ企画として、産業僧・松本紹圭さんのオープンゼミを開講します。7月から正式スタート。
宗教や文化を越境してグローバルに活躍する松本さんが、本気で取り組む「道の道場」。分断や格差、紛争や気候変動など厳しい現実を生きるビジネスパーソンに向けて、仏教とビジネスの対話を通じて「よき祖先としての企業のあり方」を探求する異色のゼミナールです。
武器資本主義から、道の資本主義へ。あなたの価値観を揺さぶる学びのインパクトが始まります。
2025年5月20日、キックオフイベント開催!
「未来に応える経営へ──“よき祖先”としての企業を考える夜」
本ゼミのスタートに先立ち、趣旨や内容に触れられる <キックオフイベント> を開催します。
内容は以下を予定しています。
ご興味のある方は、まずはこちらにご参加ください!
キックオフイベント 内容(予定)
– ゼミの趣旨と全体像のご紹介
– 案内人 松本紹圭より「よき祖先とは?」
– Dialogue
今感じている葛藤や想いを語り合う
– Work
よき祖先としての“わたし”を描く
– 今後のスケジュールの紹介
開催概要
日時
2025年5月20日(火)18:30~21:00(開場18:15)
場所
應典院
参加費
一般 3000円
「松本紹圭の方丈庵」購読者 2,000円
*noteマガジンを月額でご購読の方は、お申込みの際「松本紹圭の方丈庵 購読者」をお選びください。
予約・申込
以下、Peatixよりお申込みください。(クレジットカード・コンビニ決済・PayPal対応)
※現金でのお支払いは受付しておりません。
お問い合わせ
應典院:info@outenin.com
主催 : 松本紹圭の方丈庵
案内人 : 僧侶 松本紹圭(note:https://note.com/shoukei/n/na7fddc7cda4a)
案内補佐: 僧侶 大倉円寂
ビジネス・メディエーター:川地・田島(Deep Care Lab)
運営協力: Deep Care Lab ビジネス部門
会場・企画協力: 應典院(あそびの精舎フォーラム)
「道の道場ゼミ@應典院」とは?
──“よき祖先としての企業・社会人”を探求する場
「短期的な売上確保に追われながらも、このままでいいのかという漠然とした違和感がある。」
「未来世代や自然環境も含めてwin-winになる事業のあり方を考えたい。でも、現実の制約がそれを難しくしている。」
「AIやSDGs、サステナビリティなど時代のキーワードに対応しながら、何か本質的な指針がほしい。」
成果とスピード、さまざまな課題への対応が求められる今だからこそ、長い時間軸で“本当に残したいものはなんなのか”、”企業として・社会人としてのあり方”を問い直す機会をー。
都会の中にありながら、喧騒を離れられる環境の中で、経営者やビジネスパーソンが葛藤や違和感を持ち寄り、仏教的視点とビジネスの知を交差させながら、「よき祖先とは何か?」「企業、そして自分のこれからのあり方とは?」を対話と内省を通じて深めていくゼミナール、それが道の道場@應典院 です。
『グッド・アンセスター』を翻訳し、ダボス会議の参加を通じて最新のビジネストレンドにも触れながら、“産業僧”として企業人の相談や研修に数多く携わってきた松本紹圭さんと、視野を広げ自然や未来世代の視点から企業のあり方や事業を検討するプログラムを提供しているDeep Care Labが、大阪のお寺・應典院でみなさまをお待ちしています。
<テーマ例>
「企業は社会の一部として、いかに未来を創るか?」
┗ ダボス会議でも注目された「マルチスピーシーズ資本主義」や「良き祖先としての経営」とは?
「変化する環境に適応し、しなやかに成長する組織とは?」
┗ 仏教的な「関係性」の捉え方を応用した、しなやかな組織運営
「企業は社会にどのような影響を与えるべきか?」
┗ SDGsと日本古来の思想が出会う時、持続可能性はどう再定義されるか
「技術の進化と死生観──AI時代の人間らしさとは?」
┗ 苦しみを前提とする仏教的視点が、現代の技術活用に与える問い
<Keyword>
経営・組織・価値創造に対する視座のアップデート
企業という存在を「生命」や「関係性」からとらえ直す新たな態度・思考法
AIやSDGsといった技術・社会テーマを仏教の視点から読み解く倫理的インサイト
社会課題に向き合い、現代社会やビジネスのあり方に悩む仲間とのつながり
「道の道場」開催概要(予定)
頻度:2〜3ヶ月に1回・夜開催(150分)
形式:トーク・対話・ワークショップ・フィールドワークなど
場所:應典院(大阪)
料金:4000円/回
対象となる方
経営者、リーダーなど、企業の方向性に関わる方
「良き祖先としての企業経営」という視点に共感した方
今の枠組みのなかで模索し続けることに、限界を感じている方
松本紹圭さんより
皆さま、こんにちは。僧侶の松本紹圭です。
これまで、「松本紹圭の方丈庵」というnoteマガジンを細く長く続けてきました。自分のお寺を持たない遊行僧としてのインターネット上の居場所でもあり、皆さんとゆるやかにつながる場として大切に育んできたものです。
同時に、講演や企業研修に出向いたり、産業僧で経営者の方々との対話を重ねるなかで、最近、ビジネスの現場で働く方から「直接話が聞きたい」とお声を掛けていただく機会が増えてきました。そうした声に応えて、直接お会いできるリアルな場と機会を設けようと思い立ちました。Deep Care Lab、應典院ほかたくさんの仲間に支えてもらい、「道の道場」として、まずは関西の地より、ひとつ開いてみたいと思います。
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大阪平野の南端にのびる丘陵地――上町台地。北は梅田、南は難波まで、三方を低地に囲まれたこの地は、約7,000~6,000年前、河内湾と大阪湾にはさまれた半島でした。沈む夕陽を眺めるこの高台は、平安末期には浄土信仰の聖地として人々の心を西方(浄土)へと誘った場所でもあります。
対岸には国生みの島・淡路が見え、大地の守護神・生島神と足島神がそっと見守ります。弘法大師・空海が極楽浄土を観想した「日想観」の舞台であり、京都から熊野へと向かう道の一部でもありました。
商都として栄えながら、深い信仰にも支えられてきた大阪。「多様な命の交差(カオス)の中に、秩序を育む智慧(コスモス)がある」という仏教の教えは、ここで息づいています。
いま私たちが考えたいのは、この地を未来へとつなぐ「グッド・アンセスター(よき祖先)」として、どんな智慧を残せるかということ。激動の時代だからこそ、私自身も皆さんとともに、あらためてこれからの “道” を問い直したいと思います。
合掌
松本紹圭