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9月20日、「再生論」で、島田裕巳氏と秋田住職が激突!

9月20日、「<葬式仏教>再生論」で、島田裕巳氏と秋田住職が激突!

去る9月20日、ベストセラー「葬式は、要らない」の著者である、宗教学者島田裕巳さんをゲストにした第59回寺子屋トークを、およそ130名の参加を得て、満場の中で開催させていただきました。各メディアは同書を端緒に、こぞって葬式仏教の陥穽を取り上げました。さらに大手スーパーであるイオングループによる僧侶斡旋、布施の料金化などもあって、葬式仏教というテーマは一気に社会問題化した感があります。

当日は第1部で、島田さんが講演、「今日は葬式仏教を『成仏』させるような話になるかもしれない」と口火を切りました。そして、無縁社会や貧困問題にふれつつ、現在の「金のかかる」葬式仏教批判を展開しました。第2部は、秋田光彦住職が登壇、ジャーナリスト北村敏泰さんの進行による対談でした。

秋田住職は現場の立場から、葬式仏教の「上書き」を強調しました。そして現在の批判が、寺と檀家の共通理解によるものではないため、消費者感覚のみで判断されていくことへの危惧が指摘。そして、島田さんと秋田住職の対談は、「檀家の役割」「形式知」「死にきる」「僧侶の自明性」「メディアの責任」「在家仏教」「仏教の抑制機能」など多岐にわたりました。両者は一見対立的に見える立場でありながらも、時に化学反応を起こしながら、葬式仏教の問題をいっそう深部から掘り起こす内容となりました。 なお、対談内容は、ツイッターで再録されていますので、ご参照ください。