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【コモンズフェスタ】1月17・25・30日「箱庭小庭〜自己との対話」開催

箱庭とは、箱庭療法といわれ、一般的には治療を目的としたものとして認識されています。今回、コモンズフェスタでは「日常をより良く生きるためのツール」として箱庭を体験の機会を設けました。企画運営は、現在、應典院のカウンセリングルームで開催されている、大学生向けの箱庭教室の参加メンバーが担いました。


木枠・青い内塗・砂

「この時間は誰かと喋らないでください」

との約束だけで、あとは用意された木や人形、動物、橋、乗り物、家、石、仏像…たくさんのおもちゃの中から自由に選んで箱の中に置いていきます。禁止事項や決まりごとはありません。

この木枠には厳密ではないものの一定の規格があり、必ずこういった用具が用いられることによって「箱庭遊び」ではなく「療法」や「カウンセリング」の手法として位置づけられることになります。底も側面と同じ青色が塗られており、砂をかきわけると、ちょうど水が湧き出てくるかのように、その色を覗くことができます。

今回は体験版ということで15分という短い時間の中ではありますが、参加者はこの箱庭に向き合い、家や人形のおもちゃを使ってひとつまたひとつと砂の上に置いていきます。そうして意識の中で無意識に対峙する作業によって、自己の内面に導かれていきます。

一つの作品をつくった後の時間こそ、箱庭で重要な場とのことです。というのも、出来あがった箱庭を前にしてのセルフヘルプグループの方との感想交流していくうちに、語る言葉を通して、自分でも気がつかなかった思いが見えてくるからです。

その意味では、気負うことなく、自らが抱えている問題やストレスに向き合い、今を受け止めることができるのが「箱庭」なのかもしれません。「より良く」生きていくための、ひとつの「ツール」と成り得るかどうか、多くの方に触れていただけることを願っております。

*この箱庭体験は17日・25日・30日(11:00〜15:00)に開催。

箱庭を用いた應典院「心の教室」にご関心の方は、應典院までお問い合わせください。