【毎月第1木曜】Radio Lost Challenge2012公開収録
2006年12月12日から2010年3月31日まで、應典院寺町倶楽部が大阪市ゆとりとみどり振興局の「現代芸術創造事業」として財団法人大阪城ホールから受託して展開していた「築港ARCプロジェクト」。地下鉄大阪港駅から西へ徒歩5分ほどの「piaNPO」の308号室に拠点を構えていました。そこでは多彩な取り組みがなされてきましたが、その中の一つに「ARCトークコンピレーション」というトークイベントがありました。そこでは、大阪市内中心部からは少し離れた立地であることを鑑み、「その場で行われるトーク」を後日、インターネットラジオの形式(Podcast)で配信する「ARC Audio」というプログラムのコンテンツとして収録する機会ともなっていました。
そして、2011年度よりARCトークコンピレーションとARC Audioの形態を借りて、インターネットラジオの公開収録の場として開いてきました。その統一テーマは「Lost Challenge」。日々の暮らしの中で私たちは何かを得て、しかし何かを失っています。仲間、時間、空間、お金、情報、そして知恵、文化…。転じて、私たちはそうした喪失のなかから何を得て、どのような挑戦へと新たな歩みを進めていくのか。お寺で収録するインターネットラジオとして、「Lost Challenge」の名前に思いを込めました。
以下にラインアップを示します。
順次、過去の開催分をPodcastにて配信して参りますので、どうぞお楽しみください。
《2012年のラインナップ》
2012年4月5日 西島宏さん(應典院寺町倶楽部会長)
「場を開くということ」
1954年大阪生まれ。株式会社シー・エヌ代表、株式会社セカンド・プロデュースマネージャー、應典院寺町倶楽部会長、大阪経済大学非常勤講師。文化施設のプロデューサーとして、大阪を中心に活動。應典院再建にあたっての「コンセプトブック」のとりまとめにも従事した。
2012年5月3日 山口(中上)悦子さん
「医療と社会システム」
1965年、福岡県出身。1990年、山口大学医学部を卒業し、大阪市立大学大学院医学研究科を1997年に修了、医学博士。専門は、小児血液・悪性腫瘍学、免疫学など。長期入院を要する小児悪性腫瘍患児の療養環境改善にも取り組み、「病院」「子ども」「地域」「市民」の関係について、社会心理学的な手法を用いて実践的研究を展開。現在は大阪市立大学医学部附属病院医療安全管理部専任医師。日本小児科学会専門医、日本血液学会専門医でもある。
2012年6月7日 関嘉寛さん
「復興を巡る問い」
1968年、北海道生まれ。専門は現代社会論(特に、公共性をめぐる問題)。修士論文では社会運動論を扱うが、社会変革のためにさらにかかわりやすい活動に関心を持つ。その時に、阪神・淡路大震災が発生。その後、大阪大学大学院人間科学研究科ボランティア人間科学講座の助手となり、ボランティアを対象とした研究を始める。2004年の中越地震を期に災害研究をはじめる。2005年より大阪大学コミュニケーションデザイン・センター、2009年より関西学院大学社会学部に。
2012年7月5日 上田假奈代さん(こえとことばとこころの部屋代表)
「言に寺と書いて詩」
1969年生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。視覚障害者や高齢者、親子、一般社会人、中高生対象の詩のワークショップに取り組む。異ジャンルとのコラボレーションやトイレ連込み朗読など、独自のリーディングスタイルを展開。01年から「詩業家宣言」を行い、全国で活動をつづける。03年新世界フェスティバルゲートのココルームをたちあげ、04年NPO法人こえとことばとこころの部屋設立。「表現と自立と仕事と社会」をテーマに、ホームレス表現活動支援や就労支援などに取り組み、表現を通じて「自律と創造力」を活性化する社会をめざす。
2012年8月2日 花村周寛さん(ランドスケープデザイナー・大阪府立大学准教授)
「風景を異化するデザイン」
2012年9月6日 岩淵拓郎さん(メディアピクニック)
「ことばのことばかり?」
2012年10月6日 川中大輔(シチズンシップ共育企画代表)
「市民性の読み書き能力」
2012年11月1日 深尾昌峰さん(京都地域創造基金理事長)
「私と社会を結ぶしかけ」
2012年12月6日 下之坊修子さん(映像発信てれれ代表)
「風景を切り取る眼差し」
2012年1月17日 遠藤雅彦さん(関西県外避難者の会福島フォーラム)
「関西生活を生きぬく」
2012年2月7日赤澤清孝さん(ユースビジョン代表)「年を重ね、都市をつなぐ」
3月7日 渥美公秀さん(大阪大学教授・NVNAD理事長)「被災地のリレー力学」