コモンズフェスタ2014「じゅうばこの隅~ハコモノ(箱物)とヒトモノ(人物)が織りなす玄妙な世界~」
コモンズフェスタ2014
じゅうばこの隅
~ハコモノ(箱物)とヒトモノ(人物)が織りなす玄妙な世界~
【一の段 12月8日~12月15日・12月25日~26日】
【二の段 1月11日~18日】
「じゆう」という文字を見たとき、人はどのような印象を受けるだろうか。通常は「自由」という漢字に変換されると思われる。では「自由」とは何か。転じて「不自由ではない」というのは、どのような状態を指しているのだろうか。
1998年から劇場寺院「應典院」を舞台に開催されている「コモンズフェスタ」は、市民が「自由」に企画し実施する、アートとNPOの総合芸術文化祭である。この間、実行委員会形式の開催、プロデューサーによる事業調整、事務局主導による計画立案など、基本的な企画運営の方法にもいくつかの変化がもたらされる中で開催されてきた。2013年からは開始当初への原点回帰がなされるが如く、実行委員の組織化によって実施されている。会期全般を通して、年齢や性別はもとより、あらゆる差異を越えて交流する機会を生み出している。
毎年、個別のテーマを掲げているが、今年は「じゅうばこの隅」をメインテーマに据えた。これは「重箱」と「自由な箱」のダブルミーニングである。昨年に引き続いて多様な担い手によって多彩な取り組みがなされるという意味と、寺院という宗教施設において広く市民に拓かれた場であることを表現したいと考えたためだ。そして参加者の皆さんが個々の企画に深く関心を寄せ、参加いただくことによって、さらなる意味や価値の掘り下げができる、そんな願いが重ねられている。
皮肉なことに、誰かが「自由にしていい」というときには、「自由にしてはならない」というメッセージも含まれている。逆に言えば、誰もが自由にできる状態とは、相当の秩序が保たれているときである。要するに、規制や禁止事項を定めることによる行政的な自治ではなく、互いを配慮した道徳的な自治の姿がそこにはある。昨年に引き続き、実行委員会形式で企画し運営される「コモンズフェスタ」は、ハード偏重の「箱物行政」では導き出しにくい「市民自治」のハート重視の、あたたかな冬のお祭りとなるだろう。
【一の段】
12月8日(日)~15日(日)/25日(水)~26日(木)
——展示——–
mizutama写真展
「wearは食べない」
此花区在住のアーティストmizutama。静寂な都市の中に潜む「おかしみ」や人々の「気配」を、自身の携帯カメラでスピーディーにとらえる作風で知られる。今回、應典院近隣に舞台を移し、都会の喧騒と隣り合う幽玄な寺町の姿を切り取る。
○日時 12/8(日)~12/15(日) 10:00~19:00
※トーク&オープニングパーティー 12/9(月)19:00~21:00
○会場 1F Wall gallery
○参加費 無料
○申込み トーク&オープニングパーティー http://bit.ly/c_mizutama
mizutama http://figya.boo.jp/
——–ワークショップ——–
詩の学校
~ことばを人生の味方にしよう~
こんな風に詩ができるなんて。ゆったりと集中した時間。脳がよろこんでる感じ。詩がすきな人も、そうでない人も。ずいぶん長いあいだ詩なんて触れてない人も。詩をひとりで作ったりせず、他力本願につくったりする。
○日時 12/11(水) 1/15(水) 19:30~21:30
○会場 2F本堂ホール
○参加費 1,000円
○主 催 上田假奈代(NPO法人こえとこころとことばの部屋)
○申込み NPO法人こえとこころとことばの部屋
TEL・FAX:06-6636-1612 Email:poemschool@kanayo-net.com
——–トーク———-
数学の演奏会in 大阪
~「実感」からはじめる~
「楽譜が読めなくても音楽を楽しめるように、専門知識がなくても最先端の数学を」そんな発想から生まれた、森田真生・数学の演奏会。昨年9月話題を呼んだ、釈徹宗先生との「仏教と数学、究極のセッション」待望の第2ラウンドを開催する。
○日時 12/14 16:00~19:00
○会場 2F本堂ホール
○参加費 5,000円
○ゲスト 森田真生(独立研究者)・釈徹宗師(相愛大学人文学部教授)
○主 催 株式会社 水王舎DOKSプロジェクト実行委員会
森田真生 http://choreographlife.jp
——演劇・ワークショップ—–
子供鉅人と子どもたち
~みえないものがみえてくる~
ジャンルを超えた新しい舞台芸術の形を追及してきた劇団子供鉅人。今回は、子供鉅人が子どもたちと一緒に「演劇」を使ってあそびます。大人のようで子ども?子どものようで大人?みえないものがみえてくる、たのしいあそび。君にはなにがみえるかな?
○日時 12/14(土) 14:00~16:00
○会場 パドマ幼稚園4F講堂
○参加費 おひとり500円
○出演者 劇団子供鉅人 http://www.kodomokyojin.com/
益山寛司 キキ花香 影山徹 億なつき ミネユキ
BAB 小中太 益山貴司
○申込み http://bit.ly/c_kyojin(ご年齢と人数もご記入ください。)
○対 象 小学生(そのご兄弟、ご両親可)
○定 員 30名
—–トーク—–
日常ユートピアの建立
~宗教者の信道支援の新たな可能性を求めて~
東日本大震災では多くの宗教者が被災地に駆けつけた。他方、すぐ近くの生活困窮者に対しては、日常的に何ができるだろうか。賞味期限を残した食品を捨てずに活かして配布を行う団体「フードバンク」の活動や、社会参画宗教のありかたを語り合う。
○日時 12/15(日)13:30~17:00
○会場 2F本堂ホール
○参加費 1,000円
○ゲ ス ト
米山けい子(フードバンク山梨・理事長)
金子昭(天理大学おやさと研究所)
山上正尊師(浄土真宗本願寺派僧侶・民生委員)
山口洋典(應典院)
○主 催 プラサード・ジャパン
○申込み http://bit.ly/c_utopia
—– 24時間トーク——-
如是我聞vol.2
~是の如く、我聞けり~
「聞く」ことから何が生まれるか。個性的なゲストと参加者がお寺を出入りする24時間。 今年のテーマ「境界とコモンズ・デザイン」になぞらえながら、2013年の来し方、2014年の行く末を考える。
○日時 12/25(水)21:00~12/26日(木)21:00
○会場 2F気づきの広場
○参加費 500円
○主 催 岸井大輔(劇作家)・むつさとし(観光家)
○ゲスト 上田假奈代(NPO法人こえとこころとことばの部屋)、梅山晃佑(二畳大学)、小暮宣雄(京都橘大学)、竹内厚(Re:S編集者)他。
【二の段】
1月11日(土)~19日(日)
—-展示&ワークショップ—-
hyslom展
『大家さんの伝書鳩』
①展示
山から都市に移り変わる場所を探検し、その時々の遊びや物語、風景を記録してきたhyslom。彼らの作業場の大家さんであり著名な兢翔家でもある任秀夫氏と伝書鳩との出会いを契機に、鳩たちの航路を想像し、今私たちがいる「この風景」から「あの風景」までのことを考える。
○日時: 1/11(土)~1/19(日) 10:00~19:00
○場所: 2F気づきの広場
○参加費: 無料
②hyslom映画作品「My cap My mad My handkerchief」上映会&トーク
山から都市に移り変わる場所を探検し、日々変わりゆく風景や不可思議な対象を自らの「身体」で触れて感じることをスキームとするhyslom。
彼らの映像を通して、美術家、映画人そして宗教者の目線から、「わからないもの」に対峙する作法の違い、美術と映画の表現方法の近似性などについて語り合います。
※終了後 2F気づきの広場にてオープニングパーティーを予定
○ゲスト:
hyslom(加藤至・星野文紀・吉田祐)
中西佳代子(編集者・ライター)
山崎樹一郎(映画監督)
秋田光彦(應典院代表)
○日時: 1/11(土)19:00~21:30
※上映時間延長の関係で終了時間を変更しております。
ご了承くださいませ。
○場所: 2F本堂ホール
○参加費: 1,000円(オープニングパーティ参加費込)
○申込み: http://bit.ly/c_hyslom1
③伝書鳩ワークショップ ※既に終了したプログラムです。
「伝書鳩を飛ばしに小旅行」
参加者とともに、鳩を飛ばしたい風景、場所、状況を話し合い、その日にその場所へ行って鳩を飛ばし、鳩が帰舎している大正区の鳩舎へ帰る。最後にもう一度、鳩舎近隣から鳩を放ち、帰りを見届ける。この小旅行で鳩が帰る風景を「じっくり見守って、じっくり待つ」ことを行う。
○日時 12/8(日)10:00~17:00
○場所 1F研修室B、鳩を飛ばす場所へ車移動、鳩舎(大正区)
(※車内ではhyslomの大家さんで競鳩家の任秀夫さんのトーク&DJ音源を流します。途中のお昼ごはんやおやつはご持参ください。)
○参加費 1,000円
○申込み http://bit.ly/c_hyslom2 定員(6名)
※鳩をとばしたい風景、場所、状況とその資料写真やスケッチをご持参ください。
●鳩ボランティア募集●
1月の展示にむけて鳩が入る箱をつくったり、映像をつくったり、トーク&ワークショップ両方ご参加いただけるボランティアを募集しています。ご希望の方は、お申込みの際に、「ボランティア応募」と明記くださいませ。
hyslom http://hyslom.com
—-ワークショップ—-
グリーフタイム
~悲しむための時間~
「グリーフ」は「大切な人を失うことによる悲嘆」。そして、失った大切な人に思いを巡らせながら、ゆっくりと過ごす時間が「グリーフタイム」。手紙や作品作りを通して、これまでの歩みを思い出し、悲しみ、今の自分の気持ちを大切にする。
○日時 1/11(土)13:30~16;30
○会場 1F研修室B
○参加費 500円
○主 催
宮原俊也 (ふくしま心のケアセンター 臨床心理士)
佐脇亜依 (鳥取生協病院 臨床心理士)
○申込み grieftime2009@gmail.com (グリーフタイム事務局:佐脇)
—-ワークショップ—-
ヨガと仏教讃歌
~呼吸しやすいカラダになろう~
ヨガをしてラクになったカラダで子どものための仏教讃歌を唄う。「からだをゆるめるとからだはラクになる」との思いでボーディーワークにとりくむヨガ講師松本典子の出張ヨガシリーズお寺編。肩の力をぬいて呼吸を深く。深い呼吸でゆっくりと、仏教のことばを吸いこんでみる。
○日時 1/12(日)13:30~15:00
○会場 1F研修室B
○参加費 1,000円
○主 催 松本典子(「どこでもヨガ」主宰) ○持ち物 ヨガマットまたはバスタオル
○申込み http://bit.ly/c_yoga
松本典子 http://blog.goo.ne.jp/dokodemo-yoga
—-まちあるき—–
大阪モダン寺巡礼ツアー
~上町台地編~
非木造の仏教寺院建築をどれだけ知っているだろうか。上町台地、寺町界隈のモダン寺(コンクリート寺、ビル寺、マンション寺、イエ寺など)を巡るツアーに参加して、「お寺」の既成概念を変えていく。
○日時 1/13(月・祝)10:00~12:00
○会場 研修室B、天王寺区界隈
○参加費 500円
○主 催 むつさとし(大阪モダン寺巡礼講元)
○申込み http://bit.ly/c_modantera
—-ワークショップ—–
直観讀みブックマーカーを作ろう!
~應典院のロビー文庫を用いて~
應典院という場(トポス)が織りなす「偶然性」から何がうまれるか。應典院1階ロビーの本棚にある書籍や持ち寄った本をシャッフルして、偶然に開いたページの文章をブックマーカー(しおり)に書き出すワークショップ。ことばに出会い、他者と共有する場を体現する。
○日時 1/14(火)19:00~21:00
○会場 1F研修室B
○参加費 500円
○主 催 むつさとし(直観讀みブックマーカー主宰)
○申込み http://bit.ly/c_bmarker
—-トーク—-
出張チラシテレビ@應典院
大阪の演劇チラシを語る
毎週月曜日の夜にUSTREAMで配信されている芸創チラシテレビ。今回は應典院のチラシ置き場から配信。チラシ談議からみえてくる関西小劇場シーンを語りつくす。
○日時 1/14(火)19:30〜21:00
○会場 1Fチラシ置き場
○参加費 無料
○M C 若旦那家康(コトリ会議) 他
○申込み http://bit.ly/c_tirashi
—–トーク—–
お寺MEETING vol.6
~最新「臨床宗教」事情~
3.11以降、急速に広がった臨床宗教のムーブメント。「現場」を拠り所とし、超宗教(宗派)で社会貢献に取り組む宗教者を養成しようとする新たな試みが始まっている。学問と実践の両面から、専門家を招いて臨床宗教の可能性と限界について議論する。
○日時 1/15(水)19:00~21:00
○会場 1F研修室B
○参加費 500円
○ゲスト
高橋原(東北大学実践宗教学寄付講座准教授)
西岡秀爾師(祟禅寺副住職・いのち臨床仏教者の会事務局長)
○主 催 應典院寺町倶楽部
○申込み http://bit.ly/teramtg
—-トーク—–
母が性職を選ぶとき
~風俗を糧とする母と子どもへの家庭支援~
應典院の立地する寺町近隣には、風俗業やラブホテルが集中する街がある。そこで働く女性たちの求人広告に「託児所完備」の文字が。母親たちがなぜ、その仕事を選びどんな困難を抱えているのか。彼女らが働き、育児を行い、生きていくことを支える人たちの声をきく。
○日時 1/16(木)19:00~21:00
○会場 1F研修室B
○参加費 500円
○ゲスト BUBU(現代美術家・元セックスワーカー)・川浪剛師(真宗大谷派僧侶)
○主 催 プラサードジャパン
—-演劇—-
STAND FLOWER
『よぶ』
暗闇の中で。ただ信じるしかなかったんだ。絶対的な彼を。誘惑するあいつを。冷たい目をした彼女を。分かり合えない友人を。信じ難い現実を。虚ろいゆく自分自身を。だから。今日もよぶんだ。ある男に起こった災難から始まる物語。人間の不条理と苦悩をつむぎだす。
○日時 1/17 19:30 1/18 15:00/19:00 1/19 13:00/17:00
○会場 2F 本堂ホール
○料 金 前売3,000 当日3,500
○出演者
福山俊朗(マジックラジオ) 、宮川サキ(sunday)、ののあざみ、是常祐美(シバイシマイ)、丹下真寿美、立花裕介、他
○申込み Email: usuketatsubana@gmail.com
よぶ http://yaplog.jp/usuketatsubana
—-トーク—-
外国僧と日本語で語ろう
~カフェ空間での対話~
外国僧の目に映った日本社会、日本仏教とは。彼らは何を思いながら、どのような生活をしているのか。アジア各地から来日し、勉学や布教に努める僧侶との対話を通して、宗教観や文化の違い、そして共通項をひも解く。
○日時 1/18 (土)10:30~13:00
○会場 1F研修室B
○参加費 1,000円(軽食付き・持ち寄り歓迎)
○ゲスト
ニャーナーランカーラ長老(スリランカ寺関西)
ダワードルジ・プルブドルジ師(モンゴル僧侶・佛教大学博士課程在学)
台湾尼僧1名
○主 催 小さな仏教国際交流を実現する「サンギーティの会」
○申込み http://bit.ly/c_gaikokuso
※サンギ―ティとは、サンスクリット語で「共に唱える」という意味。
サンギ―ティの会 http://on.fb.me/IeECT6
—-トーク—-
からだとこころに染み入る仏教医学の会
~臨済宗典座を招いて~
心身を分かつことなく、健やかに生きる知恵を仏教と医学とをむすびあわせながら紐解く学びの場。今回の特別企画では、臨済宗の典座(料理長)さんをお迎えして、禅宗の食作法や典座として心構えなど、精進料理を頂きながら、「仏教と食」に関するお話を伺う。
○日時 1/18(土)14:00~16:00
○会場 1F研修室B
○参加費 500円
○ゲスト 山崎紹耕師(臨済宗徳寿院住職)
○主 催 楊柳の会
○申込み http://bit.ly/c_yoryu (定員18名)
——ワークショップ———
「まわしよみ新聞」をまわしよみする
~コモンズ・デザインの可能性~
切り抜き記事をもちよって今日の新聞を編集しなおす、コモンズ・デザイン・プロジェクト「まわしよみ新聞」。その誕生はコモンズフェスタ2013がきっかけであった。200枚以上の「まわしよみ新聞」を眺めながら、「まわしよみ新聞とは何だったのか?」を再考する。
○日時 1/18(土)19:00~21:00
○会場 1F研修室B
○参加費 500円
○主 催 むつさとし(まわしよみ新聞オーナー)
——クロージングトーク——-
コモンズフェスタ2014
企画委員によるオープン座談会
去年にひきつづき、企画委員制を導入した今年のコモンズフェスタ。
多様なバックグラウンドをお持ちの企画委員のみなさんと一緒に、
それぞれの催し当日の様子について振り返ります。
○日時 1/19 (日)19:30~20:30
○場所 気づきの広場
○参加費 500円
○モデレレータ
○ゲスト コモンズフェスタ2014企画委員他