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夏のエンディングセミナー2014「おひとりさま、最後の終活~お寺とNPOの『生前契約』~」

夏のエンディングセミナー2014

2035 年の高齢者世帯が全世帯の4割を超え、そのうち3割が単身世帯と、いよいよ本格的な「おひとりさま」の時代に入りました。
医療、介護とともに、単身者にとって、最大の関心は「死後を誰に託すか」。終活ブームもあって、死後についての知識や情報はゆたかになりましたが、当然のことながら、人は自分で自分を送ることはできません。
今回のエンディングセミナーでは、「おひとりさまの時代、誰があなたを送るのか」について語り合います。また、大蓮寺の生前個人墓「自然」の取り組みを通して、お寺とNPO が協働する「生前契約」の可能性についても深める機会といたします。

葬儀、納骨から、死亡通知や家の整理、かわいがっていたペットの処遇まで、これらの死後事務は、生前「誰か」に託さなくては叶えることはできません。いくら親切な友人がいたとしても、法的な契約がなければ、「他人」がかかわることはできないのです。そのため、単身者が、終末期や死後のあり方について自らの意思を実現するには、「他人」ではなく、法的な契約をもって第三者に「家族の役割」を託す必要があるのです。
死後だけではありません。あなたが急に入院や施設入居になった際、誰が保証人となるのか、また医師から治療方針を聴く時、誰が支えとなってくれるのか、他にも自分の財産の管理や処分から平生の安否確認まで、エンディング(人生の晩年期)には生前から信頼関係を紡ぐ相手との存在がたいせつになります。
少子化・個人化が進み、現代はおひとりさまの社会といわれます。しかし、赤の他人にだいじないのちを託すことはできません。「生前契約」とは、血のつながりではない、「もうひとつの家族」となるための契約といえます。
今回、その「生前契約」の草分けといわれるNPO法人りすシステムの代表理事、杉山歩さんをゲストに、エンディング文化に詳しい公益社の廣江輝夫さん、大蓮寺の秋田光彦住職が「終活の時代において、共助のために何が必要か」を語り合います。
孤立化する無縁社会。単身者が「死後の安心」を得るために、地域がいかに「共助」の仕組みを創りだすのか。今回のセミナーがその具体的な端緒となることを目指しています。

○日時:2014年7月5日(土) 13時30分〜16時

○会場:浄土宗大蓮寺(大阪市天王寺区下寺町1-1-30、TEL06-6771-0739)

○ゲスト

杉山歩さん(NPO法人りすシステム代表理事)

東京都出身。日本大学文理学部社会学科卒業。1993 年、生前契約システム立ち上げから、りすシステムに関わる。4 年ほど大阪で生活している間、会報誌『りす倶楽部』の編集を行う。2000 年、長女の小学校入学を機に、本格的にりすシステムの事業に携わるようになる。2008 年、生前契約創立者である父・松島如戒より代表職を引き継ぎ現在に至る。

廣江輝夫さん(燦ホールディングス株式会社経営企画部担当課長)

ライフエンディングサービスの事業企画を手掛けると共に、公益社が2003 年より社会貢献事業として開始した遺族サポート「ひだまりの会」の運営スタッフとして、長期的視点からのグリーフケアおよび遺族会の社会資源化をめざしている。この経験をいかし、「エンディングノートの活用法」をテーマに行政、教育機関、企業、市民団体などで講演を行う。

○プログラム

– 13:40~14:30 【基調講演】 杉山歩さん

– 14:30~14:45 休憩

– 14:45~16:00 【座談会】

杉山歩さん・廣江輝夫さん・秋田光彦(大蓮寺住職・應典院代表)

○参加費 一般1,000円、会員・学生800円

○主 催

大蓮寺・エンディングを考える市民の会

應典院寺町倶楽部

○共 催 浄土宗大蓮寺

○協 力

NPO法人りすシステム

一般社団法人終活カウンセラー協会

認定NPO法人エンディングセンター

開催日

2014年7月5日(土)13:30~16:00

場所

浄土宗大蓮寺

料金

1000円、会員・学生800円