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12/3「まわしよみ・イスラーム~宗教記事を読み解く連続会~」第5回を開催いたしました。

本年度の應典院寺町倶楽部は、コモンズフェスタ2015で共に各種の企画を運営したNPOそーねとの連携・協力により、1年を通してイスラームについて掘り下げていく場を設けてきました。去る12月3日、今年度を通して取り組んできた「まわしよみ・イスラーム~宗教記事を読み解く連続会」の最終回となる第5回を、應典院研修室Bにて開催しました。

今回も、それぞれが気になるイスラームについての記事を切り抜き、紹介し、應典院局の「まわしよみ・イスラーム新聞」を作成するワークショップを行いました。11月に起きたパリでの連続テロという悲しい出来事を受け、再び各メディアでイスラームについての情報が飛び交うようになっています。溢れかえる様々な情報の中から、参加者それぞれが引っかかったもの、理解できないものを共有し、問いのかたちに落とし込んでいくというプロセスを進めました。

今回作成した新聞は4枚。テロに対する報復攻撃をめぐっては、「復讐の連鎖では暴力を断ち切ることはできず、さらに事態を悪化させるだろう」という意見が上がりました。しかし、殺戮という方法でしか悲しみに折り合いをつけることができない弱さを人間は抱えているという意見、また文化・芸術や宗教の立場から、報復の言説に対抗できる物語を立ち上げる必要性が言及されるなど、私たち人間の弱さや愚かさに対して想いをめぐらせる回となりました。新聞は2月3日まで1階Wall Galleryに展示しております、是非ご覧下さい。

「まわしよみ・イスラーム」は今回をもって終了となりましたが、應典院にて開催中の「コモンズフェスタ2016」内企画として、1月16日(土)12時より、同志社大学客員教授の中田考先生、同志社大学大学院教授の内藤正典先生をお迎えし、「懐徳的イスラーム-問いを問い直し教えに迫る6時間」という場を開きます。詳細はこちら。今年度のイスラームへの取り組みの集大成として、ご関心を頂戴できれば幸いです。