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2019/8/6-8 たかはしみほ:Forum Enters The Theater #3 「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール」(應典院寺町倶楽部主催事業)レビュー

8月6日~8日に、Forum Enters The Theater #3 「送ることば/たすけてわたしのスーパーガール」(應典院寺町倶楽部主催事業)を開催。 【演劇上演】 【ロールプレイ】 【トーク】の3部構成で上演されるFETT。今回は2作品の上演と、浄土宗應典院が取り組む「おてら終活プロジェクト」に関わる実務家の方によるロールプレイがあります。まずは「送ることば」について、カルディア脚本・演出、プランナー・プロデューサーの、たかはしみほさんにレビューを執筆していただきました。


 

8/6の夜、FETT#3「送ることば」観てきました。

はじめて應典院 気づきの広場で観劇したんですけど…想像以上に素敵な劇場になっていました!
というのも普段はお墓の見えるロビーエントランスなのです。
それが劇的に変身とは、應典院 ならではの魅力⁉︎

照明効果もあって、幻想的な雰囲気。
お墓もそばにあって浄らかな空気が漂って…
この世とあの世の人と一緒に芝居を観てる空間にいることが、ぜんぜん違和感なくって、むしろ居心地よく観れました。

そして、今回の作品「送ることば」…
タイトルからイメージしていたモノは、大切な人を失って哀しくて、涙が出るシーンがあるのかなーと思ったりしてましたが…
いい意味で期待を裏切ってくれました(笑)

客観的に死と向き合って、死者を送る側と送られる側、それぞれが違和感を感じながらもスルーしてたことを表現されているのかなーと思いました。
竜崎さんらしいドライでテンポの良い作品。
絵画的に見える部分もありながら、何となくココロに突き刺さるような場面もあり…不思議な魅力を感じました。

今回のお芝居の送ることば…
生者も死者も弔いの言葉って真剣に考えたことあるなかなーと。
弔いの言葉だから、一般的、形式的なモノで済ませてしまうってあるかもしれないし、こだわりがない人もいるかもしれない。
もし、そうだとしたら、ココロのない弔いの言葉かも…
それでいいのかしら??

なんか、麻痺してるかもしれない。
毎日もココロのない言葉に溢れているから。

本気でその人に想いを寄せるとか、その人が大切ならその人に寄り添ってその人に送りたい言葉がきっとあると思う。
大切な人が旅立つ時なら、なおさらその人のココロに向けて言葉を送りたい。

死者も生者も、やっぱりその人に寄り添うことが、とことん向き合うことが大切なのかも。
そんなことを「送ることば」を見て気づくことができました。
この作品と竜崎さんに感謝。

それにしてもお芝居って、くすんでいたココロを磨いたり、鈍くなっていたココロが動きだすきっかけをつくってくれる不思議なパワーがありますね。

FETT#3  の次回作にも期待してます。

#FETT3   #送ることば  #たすけて  #應典院

 

○プロフィール

たかはしみほ 戯曲作家・パフォーマー・ヨガインストラクター
ライブやダンスパフォーマンスなどエンタテインメント作品を手掛ける。
2018年3月3日新たな創作活動の軸としてカルディアをスタート。
應典院舞台芸術祭2018SDN参加作品「きらめきのトキ」
【脳を健康に保つ「椅子ヨガ」セミナー】を應典院にて開催。

カルディアホームページ
https://kardia-expresser.jimdo.com/