2019/10/11~10/13 たかはしみほ:劇団いちびり一家「ゴロニャーゴ」(應典院舞台芸術祭Space×Drama×Next2019)レビュー
去る10月11日~13日に、劇団いちびり一家「ゴロニャーゴ」(應典院舞台芸術祭Space×Drama×Next2019)が開催されました。不条理演劇に、エネルギッシュなバンドサウンドとダンスがかけ合わさった、奇想天外いちびり一家ワールド。 今回は、劇作家・パフォーマーのたかはしみほさんにレビューを執
劇団いちびり一家 第22回公演 ゴロニャーゴを観劇しました。
ゴロニャーゴってネコ好きの私としては、そそられるタイトル。
さて、どんな感じでネコが描かれているの??
幕があけて・・・
ネコかな?人間かな?歌って踊っている・・・
人間を描いているのかネコ同士の会話を描いているのかわからない。
どこからどこまでが、人間同士の世界なのか、理解できていないまま見ていているからストーリーがイマイチ繋がっていかない。
自分が劇場の中で置いてけぼりにならないように食いついてみても、意味不明なままどんどんストーリーが進んでいく。
あれ?私はこのまま作品についていけないまま終わってしまうと困る。レビュー書けないし・・・
この作品は私には難解すぎるのかな?単細胞の私には理解できないのかも。
そんな私の不安な気持ちを一蹴してくれたのが・・・塀の上のネコが病室の女に言葉をなげかけているシーン。
このシーンを見て、やっと作品世界に入ることができた。
実は私・・・最愛のネコを7月末に亡くし、自分のせいでネコの命を縮めたと思ったりで、ずっと立ち直れなかった。
でも、このシーンを見てハッとした。ネコは自分を犠牲にして私を導いてくれた!?
人と人との出会いや関わりは、自分を引き出し、可能性を広げてくれるものなんだと感じる今日この頃。
人だけでなく、最愛のネコとの出会いがなければ、今ここに自分が存在することはできなかった。
私が一人ぼっちのとき、立ち上がれなかったとき、いつでもそばにいてくれた。
私に生きる希望を与えてくれたのは人間と最愛のネコたちだったんだ。
そんな思いが溢れてきた・・・
最愛のネコからのメッセージが聴こえてくる。「自分が死んだことは何とも思ってないよ!ずっとたかはしみほの応援団だから。今もね。」
その言葉は愛ネコのより深い愛を感じた。
その瞬間、この芝居で何を伝えたいのかというのが見えてきた。ゴロニャーゴのジグゾーパズルを一気に完成させたような感じ。
芝居とは不思議である。
心に作用して、化学反応するかのようにそれまで閉じ込めていた感情が湧き出てくる。
ゴロニャーゴ観て、今、レビュー書いて、また涙。
そして今、愛ネコが得意顔で今も私を見守ってくれていると気づけて本当に良かった。
私的には表現者として、このような摩訶不思議な作品を創ってみたいなと思った。
また、いちびり一家さんワールドまた探検してみたい(笑)
最後にいちびり一家さんと愛ネコに感謝。
プロフィール
たかはしみほ
ヨガインストラクター・パフォーマー・戯曲作家
FM802の番組制作会社勤務の後、演劇イベントのスタッフとし
その後、吉本興業に転職。よしもとザ・ブロードキャストショウを
女優・モデルとしてCM・VPなど出演。
写真家の作品展のアートモデル・ショーパフォーマーとして6年間
その後、2017年に産業カウンセラーの養成講座修了。メンタル
2018年3月3日 ココロの表現者を目指しカルディアを立ち上げる。
2018年10月 浄土宗 應典院のSDN2018の上演作品「きらめきのトキ」の脚本・演
2019年9月心体表現&身体で社会をデザインするカンパニー「
ココロと身体を繋ぐ心体表現の追求を目指す。