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7月25日「自死遺族」に仏教から接近したエンディングセミナーを開催。

7月25日「自死遺族」に仏教から接近したエンディングセミナーを開催。

3回に渡って開催してきました「エンディングセミナー」、最終回であります7月25日のテーマは「自殺遺族と仏教」。自殺対策に取り組む僧侶の会代表・浄土宗本願寺派安楽寺住職である藤澤克己さんをお迎えして、大蓮寺・本堂にて講演。その後休憩を挟んで、秋田光彦大蓮寺住職・應典院代表と対談いただきました。
年間3万人が亡くなる自死大国日本において、自殺念慮者や自死遺族との手紙相談、また自死遺族との分かち合いの会、追悼法要を開催されている藤澤さん。20年間のサラリーマン生活の経験を生かし、「日常社会の大変さが分かる僧侶」としてグリーフサポートに取り組んでおられます。「自殺の「殺」の字に含まれる「悪いもの」というニュアンスにより苦しめられる遺族」ために自殺ではなく「自死」という言葉を推奨され、また「死ぬしかないほど辛い」社会の問題提起もなされました。
第2部では秋田住職が、藤澤さんが自死に取り組み始めたきっかけをひもときながら、仏教の教義や文化の面から考える自死に触れていきました。参加者の方々からの質問も重ねていくことで、お話は多岐にわたりました。猛暑の中足をお運びいただいた50名を超える参加者の方々と、「自死」そして「仏教のこれから」について考える場を共有することができました。
「悲しいときにはとことん悲しむ」。これは藤澤さんが最後におっしゃられた言葉です。7 月10日より展開した「遺族をどう支えるか」と題したエンディングセミナーの最終回で、改めてグリーフサポートの原点を確認したように思います。