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12月25日、恒例の「自分感謝祭」が開催されました。

12月25日、應典院の再建以来、年末に恒例となった「自分感謝祭」が開催されました。例年、12月26日に実施されてきましたが、2009年度より、秋田光彦代表がパドマ幼稚園の園長を兼務することになり、変則日程での開催となりました。

自分感謝祭は、宗教法人應典院が主催する、七五三法要と共に應典院では数少ない年中行事の一つです。その名のとおりに、一年への感謝とあわせて、懺悔(さんげ)の念を重ねる、應典院独自の音楽法要です。

「無縁社会」と頻繁に叫ばれた2010年ということもあり、秋田代表によるファイナルメッセージ(年末最後の法話)では、口蹄疫によって殺処分された家畜、一方で所在不明の高齢者問題、それらに対する「儀式」や「儀礼」の有り様について深く掘り下げられることとなりました。現代においては、サービスの「消費者」が自らの権利を主張することが増え、いかに生きるのか、いかに死ぬか、といった死生観を巡る物語が希薄化しているのではないか、という問いかけもなされました。

その他にも、脳死・臓器移植法の改正、裁判員裁判での死刑判決、そういった生死を巡る多様な法制度にも動きがあった2010年でした。果たして、2011年はどんな年になるのか。少なくとも、2010年という年に、多くの縁が問われたということは胸に刻んでいただけることを願っております。