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2月10日 コモンズプレ企画/満月動物園「ツキノウタ」上演

2月10~12日、本堂ホールにてコモンズフェスタプレ企画となります、
満月動物園による「ツキノウタ」が上演されました。

死の間際に立たされた主人公が過去や未来、さらには宇宙までもを行き来する、
走馬灯的スペース・ファンタジーと銘打たれたこの物語の舞台は、真っ白な布を
吊っただけの空間です。その空間の中で印象的に使われていたのが赤い毛糸。
この毛糸が過去や未来、登場人物たち、更にはその想いを繋ぎ、家族や大切な
人との絆の象徴ともなっていきます。

編まれては解されまた編まれ…主人公の成長とともに形を変えていく毛糸が
象徴する「死と再生」の物語。生と死が隣り合わせる場所、應典院だからこそ、
死を尊む気持ちと生きることの大切さとに、より一層思いを馳せることができたの
ではないでしょうか。

終演後、「残された者だけでなく、突然、死を突き付けられた人間も辛く悲しい事を
描きたかった」と東日本大震災に思いを寄せながら語られた、脚本・演出の
戒田竜二さんの言葉が胸に響きました。

このプレ企画を皮切りに3月5日から開催されます、コモンズフェスタにも
どうぞご注目ください。

人物(五十音順)

戒田竜治
(演出家・脚本家 / 満月動物園主宰、應典院寺町倶楽部事務局長)