イメージ画像

3/7 お寺MEETING。葬式仏教と地域を考える。

去る3月7日夜、コモンズフェスタの1プログラムとして、「葬式仏教で、地域はつながるのか」のトークがありました。毎年開催している「お寺MEETING」の第3弾、過去2回は「コンピュータ」「ホームレス支援」と現代の課題を取り上げましたが、今回は、改めて「お葬式」がテーマとなりました。

まず最初に、そもそも問題意識として、「東日本大震災における葬送の現場から、現代の葬式仏教が何を見失ってきたのか、明らかにしたい」とモデレーターの秋田光彦さんが投げかけました。
続いてゲストのひとり、葬送の著作を多数著しているルポライターの高橋繁行さんが製作した、DVD紙芝居「日本のお葬式~あなたの村の野辺送り」を視聴、近江地方や大和地方になお継承される伝統的な葬送儀礼について解説をしました。その後、仏教学者である安達俊英さんも交えて、3人で議論を展開、「死者儀礼の意味」「葬式仏教のサービス化」「参加型葬儀とは何か」「コミュニティと葬送文化」など幅広く語り合いました。後半はフロアから「葬式仏教はプロセスであって、一過性のセレモニーではないのでは」という意見も出て、儀礼性における時間軸についても言及がありました。

本講座については、夏発刊のサリュスピリチュアルで詳しく報告します。