イメージ画像

3/12 アサダワタル×原尻淳一クロストーク 「まちHACKS!:は何を問う?」

3月12日、應典院研修室Bにてコモンズフェスタプログラムとして、應典院寺町倶楽部・築港ARCプロジェクトの元チーフディレクターで、日常編集家のアサダワタルさんと、『IDEA HACKS!』シリーズなど知的生産に関する著述で知られる原尻淳一さんとのトークが開催されました。

初顔合わせであるというお二人ですが、「公/私を編みなおす」というアサダさんのお話でスタート。釜ヶ崎での活動紹介などを通し、日常にある状況をどう編集するのか、それは場所・動きの見方を変えることだと話されるアサダさん。

「住み開き:家から始めるコミュニティ」を上梓されたばかりのアサダさんですが、「住み開き」について、「金縁・血縁・地縁・社縁でもない『大三の縁』を編集する場所」と説明され、続く原尻さんのお話はアサダさんへの質問という形で場が展開していきます。その中で競争社会:響想社会の対比は、マスメディア:ソーシャルメディアという主力のメディアが違うことを踏まえつつ、組織:個人、HAVE(所有):BE(存在)、消費:創造、交換:互酬、貨幣:価格という5つの概念を対置し、それにより、市場経済(貨幣経済):コミュニティ経済(贈与経済)という違いが出てくるとし、さらに「ライスワーク(飯をたべるための仕事)とライフワーク(夢や好きを追い求める活動)」について話されました。

最後に参加者からの「自己表現とは何ですか?」という質問に対し、原尻さんが「大学のレポートや話すこと、着る服、全てにおいてどこで自分らしさをつくるか、それが自己表現になっていく」と笑顔で返され、さらにアサダさんが「意識しているか無意識かの違いだけで、自己表現は日常の中にある」と返答。お二人の生き方、考え方が凝縮されたコメントに参加のみなさんも熱く聞き入っていました