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1/18 コモンズフェスタ2017「詩の学校~ことばを人生の味方にしよう~」を開催いたしました。

1月18日(水)、本堂ホールにて「詩の学校~ことばを人生の味方にしよう~」を開催いたしました。毎月、研修室Bにて開催されている「詩の学校」を、普段とは異なる空間にて実施、應典院のご本尊様に見守られながら詩を作りました。

まずは、主催しているNPO法人ココルームの上田假奈代さんの進行で、落ち着いた雰囲気でゆったりと詩を作る準備を行いました。参加者の近況報告を聞きながらお互いの存在を感じ、暖かい本堂ホールの床に寝そべって、上田さんが用意した詩集の一節を輪読することで、少しずつ場を共有していくような感覚がありました。

詩を作る準備が十分整ったところで、詩の創作にはいりました。ペアを組んで4つのテーマから連想する絵をそれぞれ描き、お互いの絵に対してインタビューを行いながら、相手の話を参考に詩作するという流れで進みました。4つのテーマとは、宇宙・夜・世界・坂をのぼったらあるもの。同じテーマでも、ある人は、夜と聞いて真っ暗闇の世界を想像し、またある人は、夜と聞いて朝を迎える明るい世界を想像しました。ひとえに同じ言葉でも受け取り手によって全く異なるイメージ、解釈があることに気づいた瞬間でした。また、初対面の方同士でペアを組んだため、相手のことを知る要素が絵とインタビューだけという環境は、安心して自分のことを話すことができるものであるように感じました。普段接している人には話しにくい悩みごとを打ち明ける方もいて、初めての相手だからこそ生まれる対話があり、それが詩の中身に繋がっていくこともありました。

詩を作り終わった後は、ひとりずつ声に出して、ペアの相手に向けて発表しました。作った詩を声にだして読むことによって、相手の耳に届き、自分の耳にも返ってくるので、詩の世界観をしっかりと感じることができました。

お互いの関わりから詩を作ることを通して、人との関係のかけがえのなさを感じる企画となりました。

人物(五十音順)

上田假奈代
(特定非営利活動法人こえとことばとこころの部屋代表)