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10/9いのちとカタリ~仏教の語り、技、教えます~開催

去る10月9日の夜、應典院本堂ホールにて、「いのちとカタリ~仏教の語り、技、教えます~」と題したプログラムが開催されました。このプログラムは相愛大学との共催事業として、第一部は長野・長谷寺の岡澤恭子さんをお迎えし、お釈迦様の涅槃図の「絵解き」を聞かせていただきました。岡澤さんのカタリの世界に、参加者が「入っていった」感覚を持ちました。古代からの「口伝」の力を、現代のソーシャルメディア全盛期の世の中で、感じる時間だったと思います。岡澤さんによると「絵解き」とは文字が読めない方にも信仰の扉を開くためのものだったとのこと。岡澤さんが「ものがたる」その時間には、、ろうそくの灯に照らされた涅槃図を比丘尼たちから聞くような中世の時代に戻ったかのような錯覚さえ持ちました。

また、第二部には上方講談師の旭堂南海さんと、浄土宗僧侶で「いのち臨床仏教者の会」副代表の大河内大博さんをゲストに迎えて、相愛大学の釈徹宗先生を聞き手とし、芸能とケアの現場での「語り」について共有する時間を持ちました。ケアの現場で向き合っていらっしゃる方の「語り」を受け止める大河内さんの思い、また、芸能としての語りを極めていらっしゃる旭堂さんの芸の力など、様々なことを感じる時間となりました。