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年末年始、「年越いのちの村」を開催しました。

昨年大晦日から、翌元旦にかけて、應典院と大蓮寺両寺を開放して、「年越いのちの村」を1泊2日で実施しました。自死対策に取り組む市民団体リヴオン(Live on)とお寺が協働して共催したもの。
事前に新聞報道もあって、全国から20代から60代まで、多様な人たち20名以上が参集しました。これは、年末年始、人間関係に苦しみ、帰る場所もなく、孤独感を抱えがちな人たちが身を寄せて、「生き続ける」場。リヴオンの代表である尾角光美さん(27歳)も母親を自死で亡くしているのですが、その時の実体験がベースにあります。

大晦日には、應典院で自己紹介やゲームでリラックス、その後、自炊のカレーを食べたり、お風呂に行ったり…大蓮寺会場では、大広間で年越しそばを食べて、除夜の鐘や修正会に参加したり、正月らしい暖かい時間を共有することができました。元旦の分かち合いの場では、「しんどい思いをしてきたが、ここに来てよかった」と涙ぐむ参加者も。報道を見た共感者から、現金や食材など寄付も相次ぎました。
「誰かが上から支えるより、人と人とが横につながる方が大切。人のぬくもりを分かち合って、もう1年生きてみようかと思ってくれたらうれしいです」と尾角さん。
年末年始に、20名以上の合宿を受け入れるので、お寺の方も大変だったようですが、お寺ならではの雰囲気に、参加者は一様に感銘をおぼえてくれたようです。
「元旦の法話では、阿弥陀様の皆に開かれた救いについてお話ししました。参加者の気持ちも、少し開かれたのではないでしょうか」と秋田住職。
なお、この催しは、大蓮寺の「お寺共生堂プロジェクト」の一環として実施されました。