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1/21 コモンズフェスタ2017「グリーフタイム~亡くなった大切な人に思いを寄せる」を開催いたしました。

去る1月21日(土)、應典院研修室Bにて「グリーフタイム~亡くなった大切な人に思いを寄せる」を開催いたしました。グリーフとは、大切な存在を亡くしたことによる悲しみの反応、あるいはそのプロセスのこと。「グリーフタイム」は亡くなった大切な人やもののことをゆっくり思うための場として、2009年の開始以来、定期的に應典院で開催をつづけてきました。2016年度に入ってからは休止していましたが、今回のコモンズフェスタで約10か月ぶりに開催となりました。

「グリーフタイム」の創設者のひとりである、臨床心理士の宮原俊也さんは、應典院寺町倶楽部のニューズペーパー・サリュ98号にて、次のように語ってくださっていました。
「人は人であるかぎり、大切な存在を必ず亡くします。そして、大切な存在が占めていた部分に、ぽっかりとした穴が空いてしまう。(中略)無理に適応したふりをするのではなく、ぽっかりとした穴を自分なりに埋めていくことが必要です。」
つまり、ぽっかりとした穴の存在を忘れがちな日々のなかで、あくまで「穴を自分なりに埋めていく」という機会に力点が置かれています。当日は、写真のような場づくりがなされ、悲しみを受容するテーマの書籍や絵本が展示、またカフェや紅茶も振る舞われることで、宮原さん、そして同じく臨床心理士の佐脇亜依さんのお人柄が滲み出る温かな雰囲気が会場を包みました。

参加者は、亡くなった大切な人へ手紙を書くワークなどを行いながら、時間をかけて「悲嘆を抱えるじぶんへの気づき」を見つめていました。宮原さんや佐脇さんは、特にお声かけすることもなく、ただそれを見守っているだけです。しかし、同じ時間・場所を共有する誰かが、ただ見守ってくれているということ。それだけのことが、人が悲しみと向き合うために重要な条件ではないかと感じさせられました。もちろん、ワークでは参加者の感情が溢れてしまう瞬間もありますが、出されたことばをお二人が柔らかく受け止めることで、次第に参加者が笑顔に変わっていく様子が印象的でした。

最後のシェアの時間では、ワークを終えた参加者から、ぽつりぽつりと、亡くなった大切な人(もの)との関係がことばとして表現されていきました。「グリーフタイム」が積極的なケアや支援の場ではなく、一人ひとりがぽっかりとした穴を自分なりに埋めていくことを「待つ」場であることを、改めて感じる時間となりました。

次回の開催日時は未定ですが、また決定次第、應典院HPなどでお知らせさせていただきます。